まちなか鳳雛塾講師の飯野純平さん(左から3人目)と東日本大震災の被災者支援について考える能登高校書道部員ら=石川県能登町宇出津で |
舞台で大きな作品を完成させるパフォーマンスを繰り広げる能登高校(石川県能登町)の書道部と、町内の小中高校生が通い、町地域おこし協力隊員が講師を務める町営「まちなか鳳雛(ほうすう)塾」。同じ建物で活動する縁で初めて手を組み、書道部が三月に出演して金沢市内で開かれる東日本大震災の被災地支援イベントに向けて準備を進めている。(加藤豊大)
金沢で来月披露 まちなか鳳雛塾と共同制作
昨年十二月下旬、旧宇出津公民館の書道部練習場で、部員五人と塾スタッフの飯野純平さん(27)が作品に込めるメッセージを考えた。米国の写真家ユージン・スミス(一九一八〜七八年)が残した作品や言葉を教材に、寄り添うことの意味を話し合った。
飯野さんは「被災者の現実は、僕たちには本当には分からないのかもしれない」と語り掛ける。「だけど被災者の数や被害額とか客観的データだけでいいのかな。思い切って責任を持って真摯(しんし)に想像して、ありったけの感情を込めて考えてほしい」と話すと、部員たちは深くうなずいた。
「東日本大震災発生時、生徒たちは小学校低学年で、強い記憶があるわけではない。重みのあるテーマを扱うのだから、時間をかけて作品制作に向き合ってほしかった」。書道部顧問の府玻(ふわ)美智子さんは話す。
飯野さんは東京外国語大大学院でアイルランドの詩などを専攻。同国に留学したり欧州を旅したりもした。府玻さんは「言葉を大事にする人」と感じて、昨年十一月に飯野さんに声をかけ、共同制作が始まった。
部員と飯野さんは二カ月余りかけ「星の王子さま」や水俣病の被害を追ったドキュメンタリーなどを鑑賞。部員が感じたことをノートに書き、対話を続けた。
今月上旬、メッセージの内容が固まった。藪下笑梨(えり)さん(16)は「過去は変えられないけど、その人の記憶に残っていることがある。そこに思いをはせた」と明かす。部長の田岸真央さん(17)は「自分たちが経験していない震災を扱うには一つ一つの言葉に責任を持たなければいけない。被災者や来てくれた人、私たちの身近な人に作品を見て何かを感じてほしい」と語る。
イベントは三月八日、金沢市諸江町のアル・プラザ金沢の正面玄関で開かれる「つなごう絆〜東日本大震災から9年〜」(県災害ボランティア協会主催)。書道部は午後一時半から出演する予定。
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February 10, 2020 at 08:20AM
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【石川】能登高書道部 東北被災者を応援 寄り添う意味 問うた2カ月 - 中日新聞
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