東日本大震災の被災地で障害者を取り巻く現状は――。東北以外の障害者施設の職員の目を通した被災地の今をルポにまとめた「10年目の真実~障害のある人たちの東日本大震災Ⅲ~」が発行された。執筆者には阪神大震災や熊本地震の被災者もおり、自らの体験に基づく悩みや気づきもつづられている。
発行したのは障害者が通う作業所などの全国組織「きょうされん」。2012、14年に東日本大震災で被災した作業所職員の手記を発行しているが、今回は初めて、被災地ではない地域の職員のルポ形式にした。
兵庫県尼崎市の作業所職員の増井祐介さん(39)は昨年8月に岩手県陸前高田市と山田町を訪れた。高齢化と人口流出が福祉や教育の停滞を招き、障害者の作業所でも仕事の確保が難しく、「復興はまだ途上だと実感した」。増井さんは14歳のときに阪神大震災(1995年)を経験した。多数の犠牲者が出る中、神戸市在住の叔母が一命を取り留めたことを喜んだ自分に嫌悪感を抱き続けてきたが、「東北の被災者も同じようにいたたまれなさを感じていた」との印象を抱いたという。
「震災前と同じ暮らしにはまだ戻っていない」とつづったのは熊本市の作業所に勤める田中香織さん(29)。昨夏に宮城県南三陸町を訪れたが、公共交通機関が統廃合された影響で車がある人とない人で生活に格差が生じており、「障害者が利用できる交通手段や余暇で外出できる場所が少ない」と窮状を訴えた。熊本地震(16年)で実家が被災した田中さんは「共感し、つらいことに一緒に向き合い、支えてくれる人たちがいたから新しいスタートが切れた」と当時を振り返り、南三陸町の作業所職員についても「つながりをエネルギーにひた走ってきた」と紹介した。
神奈川県藤沢市の作業所の浜坂英則さん(40)は、福島県楢葉町で障害者福祉事業に取り組む男性から言われた一言が心に深く刻まれている。「避難している人、被災地に残った人。どれも正しい。(略)どんな人にも、応援団は必要なんです」。その言葉に「100人いれば100通りの真実がある」との思いを強くしたという。
きょうされんのネット書店(https://www.tomoichiba.jp/s_tomobook_index.html)などで購入できる。A5判64ページで667円(税抜き、送料別途)。【斎藤文太郎】
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March 18, 2020 at 07:41PM
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