中国で１カ月半以上も続いている豪雨による今回の被害を「人災」と見るべきだという専門家の分析が、現地メディアを通じて出ている。 現在、中国では南部の長江流域を中心に、１９８８年の大洪水以降、最大の被害が発生している。中国国営グローバルタイムズなどによると、今回の洪水で中国全域で少なくとも１４１人が死亡・行方不明となり、被災者は全体で約４０００万人にのぼるという。 ◆無分別な埋め立てが被害を拡大 香港サウスチャイナモーニングポスト（ＳＣＭＰ）は１９日（現地時間）、無分別な埋め立てと地球温暖化が今回の中国の大洪水に直接・間接的に影響を与えたと分析した。 関連報道によると、長江流域の洪水の直接的な原因は、北西太平洋上空の亜熱帯性高気圧が長江流域の冷たい空気とぶつかって梅雨前線を形成したからだ。特に今年は北太平洋高気圧が強く形成され、大量の雨を降らせた。 しかしＳＣＭＰは中国の広大な干拓事業が今回の洪水の被害を拡大したと指摘した。中国は農地と工業用地を確保するため干潟や海、淡水湖などを埋め立ててきた。数十年間にわたり淡水湖とその周辺を無分別に埋め立てたことで、洪水の予防につながる淡水湖の水貯蔵能力が大幅に低下したということだ。 米アラバマ大の研究によると、１９５４年から１９９８年まで中国最大の淡水湖、江西省のハ陽湖の面積は４分の１ほどに減少したという。中国四川省地質鉱物局所属の地質学者はＳＣＭＰのインタビューで「数十年間の干拓事業とダム建設でハ陽湖の面積と貯水量が大幅に減少した」と述べた。 実際、今回の豪雨でハ陽湖は１２日、史上最高水位となった。また、４３３の河川で警告水位を超えて洪水が発生した。 専門家は地球温暖化も今回の豪雨の原因だと指摘した。中国のある気象学者は「長期的に地球温暖化は気象異変の頻度と強度を高めてきた」と伝えた。特に１９９０年代半ば以降、豪雨の発生頻度が急増し、過去６０年間は年間豪雨発生日数が着実に増えてきた、と説明した。
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July 21, 2020 at 06:16AM
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中国、被災者４０００万人の最悪の洪水…無分別な埋め立てが招いた人災だった（中央日報日本語版） - Yahoo!ニュース
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