昨年十月の台風19号による浸水被害は「川崎市の判断の誤りによる人災」として、川崎市内の被災者ら三十人超が、市に損害賠償を求めて提訴する方針であることが分かった。台風上陸から一年となった十二日夜、中原区であった集会で主催者が明らかにした。(石川修巳)
市の調査によると、市が管理する五カ所の排水樋管周辺で約百十ヘクタールの浸水被害が発生した。このうち中原区の山王排水樋管では、多摩川に下水を放流する樋管(ひかん)ゲートから、増水した多摩川の泥水が逆流。武蔵小杉駅周辺などにあるマンホールから噴出し、浸水被害を広げたとされる。
集会を開いた「台風19号多摩川水害を考える川崎の会」は、逆流を防ぐためにゲートがあるのに、ゲートを閉めなかった市の責任に言及。約二百人の参加者に「市側の説明に納得できない被災者は多い。行政が動かないなら、司法に訴えるしかない」と説明した。
同会によると、集団訴訟の呼びかけに対し、十二日現在で三十五人の被災者が原告に加わる意向を示したという。十二月上旬にも、原告団の結成総会を開く方向で調整している。
弁護団長に就任する西村隆雄弁護士は「市がゲートを閉めていれば、被害を回避できた。決して不可抗力ではなく、まさに人災だ」と指摘。訴訟では、建物修理や避難に要した費用のほか、一律百万円の慰謝料などを請求する考えを明らかにして、「泣き寝入りしないで」と語った。
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自宅が床上浸水した中原区上丸子山王町の松平晃さん(78)は、集団訴訟に加わる一人だ。修繕費用などに約七百万円もかかり、「貯金がふっとんじゃった」と語る。
台風が上陸した昨年十月十二日夕方、自宅近くのマンホールから泥水が噴出するのを目撃していた。その後すぐに自宅が浸水し、床上六十センチに。市の被害判定は「半壊」とされた。
あの日、山王排水樋管のゲートを閉めていれば、浸水規模は減少した−。市の検証報告書で、そんなシミュレーション結果が明らかにされた。松平さんは、ほかの被災者とともに「市の責任を問いたい」と話している。
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台風19号の浸水は「人災だ」 被災者ら川崎市を提訴へ 中原の集会で呼び掛け、原告団に30人超 - 東京新聞
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