2021年1月8日よりテレビ東京「ドラマ 25」(毎週金曜深夜0時52分〜)の放送枠で、杉野遥亮主演ドラマ「直ちゃんは小学三年生」(全6話)がスタートする。純粋で真っ直ぐな小学三年生・主人公の直ちゃんを杉野遥亮が演じ、同じく小学三年生を演じるメインキャストには、金持ちで頭のいい少年・きんべ役を渡邊圭祐、貧乏でガサツな少年・てつちん役を前原滉、そして心優しい泣き虫な少年・山ちょ役を竹原ピストル。インパクトのある出で立ちと個性豊かなキャストで贈る本作は、クスッとさせつつも少し毒のあるヒューマンコメディドラマとなっている。
写真左から:杉野遥亮、渡邊圭祐
文/奥村百恵
――本作の出演が決まった時はどのような心境でしたか?
杉野「僕は“ヤッター!”というのが正直な感想でした。ちょうど“小さい頃の僕がなりたかった大人ってこんな感じだったかな?”とか“今の自分が求めている自由さってこれだっけ?”と、なんとなく考えていた時期だったんです。もっと言うと“鬼ごっこ”や“かくれんぼ”とかも久々にやりたいなと思っていて、もしかしたらそれを実行することで、最近の自分が考えていることが表現できるような気がしていたんです。だからタイミングよくお話をいただけてすごく嬉しかったです」
渡邊「まず、大人が小学生を演じるっていうのがぶっ飛んだ設定なので(笑)、めちゃくちゃ面白いなと思いました。なかなかこの年齢で小学生を演じる機会はないですし、きっと他の俳優さんもあまり経験のないことだと思うので、これはある意味チャンスだなと。ただ、最初はドキドキでこの現場に臨みましたけど(笑)」
――小学生を演じるための役作りなどはされましたか?
渡邊「衣装や身につけるアイテム、あとキャラクターの言動が小学生そのものなので、特に役作りをしなくても自然に演じられたような気がします。現場の空気感も含めて小学生を演じやすくなっているというか。とにかく明るく楽しくいようと心がけて演じました」
杉野「僕も特に役作りはしなかったです。キャップをかぶって半ズボンを履いて、靴下も伸ばして履いていたので(笑)、その姿を鏡で見ると自然とスイッチが入るというか」
渡邊「ランドセルも背負ってるしね」
杉野「そうそう!ランドセルを背負うとスイッチの切り替えがしやすかった気がする。ただ、久々に背負ってみて“こんなにちっちゃかったっけ?”って思わなかった?」
渡邊「小学生の頃はめちゃくちゃデカく感じたのにね」
杉野「ほんとに。現場で、いつのまにかランドセルを背負うのが当たり前になっていったよね」
渡邊「抵抗とか一切なかったもんね」
――お2人が演じる直ちゃんときんべはどのようなキャラクターなのでしょうか?
杉野「直ちゃんはオーソドックスなキャラクターではあるけれど、何か疑問に思ったことがあるとちゃんとそれを声に出して伝えることのできる人というか。直ちゃんのそういう素直なところが魅力なのかなと思いますし、彼を通していろんなことが見えてくるんじゃないかなって。素直で真っすぐなだけではなく、子供っぽいところもあって面白いキャラクターだと思います」
渡邊「きんべは大人っぽい部分を持っていますが、たまに感情の流れが読めない時があるんです。例えば、“なんでここでこんなことを言うんだろう”って思うような少し子供っぽいところもあって、我慢できないことがあると逆上しちゃったりするんですよね。でも、直ちゃん、前原滉さん演じるてつちん、竹原ピストルさん演じる山ちょという仲良しの4人の中では一番大人な感覚を持った小学三年生なんじゃないかなと個人的には思っています」
――本作が初共演ということですが、お互いにどのような印象を持ってらっしゃいましたか?
杉野「圭祐くんの出演作を観ていたし、Twitterや他のメディアで拝見する機会も多かったので、会った瞬間に“やっぱり髪が長いんだ!”って思いました(笑)」
渡邊「そうなんだ(笑)」
杉野「あと、クールなイメージもあったのですが、話すとものすごく熱い部分を持っていて、そのギャップが魅力的だなと。なんとなく内に秘めているタイプというか。それがわかった瞬間にみんな圭祐くんのことを好きになるんだろうなと思いました」
渡邊「僕は遥ちゃんに会った時にすごく直ちゃんぽいなと思いました。無邪気なところがあって、飾らないところが直ちゃんみたいだなって。あと、“自分らしさ”をしっかり持ってらっしゃるので、そこがすごく魅力的だなと。クランクアップ時の遥ちゃんの熱い言葉から、ものすごく作品のことを考えて取り組んでいたんだということが伝わってきたんですよね。なのでまたお仕事ご一緒できたらいいなと思っています」
杉野「いまの圭祐くんの言葉を聞いてすごく嬉しくなりました。ありがとう!」
渡邊「こういう感じで魅力だらけの人なんですよ」
杉野「(照笑)」
――前原滉さんと竹原ピストルさんの印象もお聞かせいただけますか。
杉野「前原くんは熱い部分を持っていて、すごく優しい方です」
渡邊「うん、優しいよね。あと、さりげなく気を遣ってくれて、常に場の雰囲気を穏やかにしてくれていました」
杉野「竹原さんは最初怖い人だと思っていて……」
渡邊「わかる!」
杉野「そしたら“Pちゃんって呼んで”って言われたから、ウソでしょ?って(笑)。ものすごいギャップだよね」
渡邊「ギャップありすぎるでしょ(笑)」
杉野「山ちょが持っているキャラクター性は、たぶん竹原さんの中に元々あるんじゃないかなって。だから山ちょがより魅力的な人に見えるんだよね」
渡邊「台本から一番膨らんでいるキャラクターかもしれないね」
杉野「そう思う。ただ……一緒にお芝居していると笑っちゃうんだよね」
渡邊「笑っちゃう」
杉野「絶対どっかで笑っちゃうからカメラを止めたこともあったよね」
――竹原さんのどんなお芝居で笑ってしまったんですか?
杉野「竹原さんは山ちょをキュートに演じてらっしゃるんですけど、走り方がめっちゃボクサーだからどうしても笑っちゃうんですよ(笑)。しかもお芝居している時は自分の心も子供みたいになってるから僕と圭祐くんは笑いを止められなくて(笑)」
渡邊「ダメなんですよ……笑いを止められなかった僕ら失格だね……(苦笑)」
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