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Wednesday, May 26, 2021

浅間山大噴火被災者支援に尽力した僧侶の子孫、びょうぶを奉納 善光寺大勧進|信毎web - 信濃毎日新聞

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 江戸時代の善光寺大勧進(長野市)住職で、1783(天明3)年の浅間山大噴火で被災者支援に尽力した僧侶、等順(とうじゅん)(1742~1804年)の子孫の書家小沢蘭雪(らんせつ)さん(東京)が26日、「念」と記したびょうぶを大勧進に奉納した。来年は等順の善光寺入山から240年、噴火の犠牲者の240回忌に当たる。小沢さんは、新型コロナウイルスの流行で人と人の関係がぎすぎすしている中、「優しさが大切だ」と語った。

 等順は善光寺門前の生まれ。江戸・寛永寺の子院の住職を経て1782年に大勧進貫主(かんす)になった。浅間山の大噴火後、多くの犠牲者が出た群馬県嬬恋村鎌原(かんばら)で30日間念仏を唱えて供養し、被災者に食料を与えたという。この噴火が一因とされる天明の大飢饉(ききん)では、善光寺の蔵米を全て施し人々を救ったとも伝わる。

 びょうぶの奉納の式には小沢さんの他、鎌原地区の住民ら約30人も参加。大勧進の栢木寛照(かやきかんしょう)副住職らがお経を唱え、びょうぶに「お魂入れ」をした。栢木副住職は、等順は市井の人々と広く交わったとし、「(自分たちも)人々に信頼してもらえる宗教家、お寺でありたい」。小沢さんは「こういう立派な人がいると、多くの人に知ってもらえたらうれしい」と話した。

 びょうぶは6月から大勧進の宝物館に展示する予定。

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