福井地震から７３年を迎えるのに合わせて２８日、福井市の足羽山で追悼式が営まれた。コロナ禍で一般参列者への案内を見送るなど、今年も規模は縮小された。（６月２８日）
１９４８年６月２８日に起きた福井地震では、県内で３７００人あまりが亡くなった。福井駅前で被災し、地震で父を亡くした男性は幼かった当時の記憶を鮮明に覚えている。
被災当時４歳だった川崎喜教さん（７７）は「すごい地震だったということだけは記憶にある。舞い上がったほこりですぐ目の前が分からなくなった」と語った。
福井市遺族連合会の八田一以会長は「コロナの中、２年連続で縮小する形でやっているが、来年コロナが収束したら改めて多くの人が参加してくれるかどうか不安はある」と、震災の記憶を次の世代に伝えていくことの難しさを口にした。
今年の追悼式には福井地震と福井空襲の被災者や市の遺族会の会長など合わせて９人が参列し、黙とうの後、菊の花を捧げた。
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