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Monday, August 2, 2021

戻れぬ自宅「位牌だけでも」 避難生活続く被災者―熱海土石流 - 時事通信ニュース

taritkar.blogspot.com

2021年08月03日14時22分

被害を受けた伊豆山地区で土砂を搬出するボランティア=7月21日午後、静岡県熱海市

被害を受けた伊豆山地区で土砂を搬出するボランティア=7月21日午後、静岡県熱海市

 静岡県熱海市の土石流災害は発生から1カ月となったが、避難所に身を寄せる被災者は約300人に上る。伊豆山岸谷地区の会社員鈴木寛治さん(64)も自宅が立ち入り禁止区域内にあり、「両親の位牌(いはい)だけでも持ち帰りたい」と話す。

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 7月3日午前10時半ごろ、自宅にいた鈴木さんは消防車のサイレンの音で異変に気付いた。外へ出ると、土砂が目前まで迫っており、免許証と携帯電話、財布だけを持って避難した。
 その後、被災地ではインフラの復旧が進み、生活再建に向けた動きが本格化するが、鈴木さんには罹災(りさい)証明書も発行されていない。立ち入り禁止区域内にある自宅内に市職員が入れず、被災状況の調査が終わらないからだ。
 自宅には一度も戻れず、避難所に指定されたホテルに身を寄せる。「もう戻らないかもしれない」。生まれ育った地元から離れたくないが、復興まで何年もかかると鈴木さんは考えている。自宅には両親の位牌も残したままで、「せめて一時帰宅ぐらいは」と願うが、立ち入り禁止が解除されるめどは立っていない。

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