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Tuesday, September 7, 2021

茅野の被災者 土砂撤去急ぐ 変わり果てた自宅にがく然|信毎web - 信濃毎日新聞

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 5日夜の大雨で土石流災害が起きた茅野市宮川高部の下馬沢川沿いの地域では7日、住民たちが親戚やボランティアらの手を借りながら自宅周辺に押し寄せた土砂や石の撤去を急いだ。ただ、積もった土砂は大量で下水道も使えなくなるなどしており、早期の生活再建には悲観的な声も。避難後初めて変わり果てた自宅を目にしてがく然とする住民もいた。

 市によると、土石流被害を受けた宮川高部地区の建物被害は全壊8軒、半壊1軒、床下浸水38軒、床上浸水2軒に上っている。

 この日、下馬沢川から西に約100メートルにある矢島英雄さん(77)の自宅の庭には、大量の土砂が残されたまま。自宅前の松の木の周囲にたまった土砂を丁寧に取り除く作業を進めたが、「土砂は厚さ50センチほどあり、業者に頼まないと撤去できないのでは」と嘆いた。

 藤森彩子さん(45)の自宅は床下に土砂が流れ込み、庭の池が完全に埋まった。「祖父がつくった自慢の庭だったのに…。なくなって切ない」。手伝いに来てくれた勤務先の社長らと土砂の撤去を進めたが、あまりの量に途方に暮れていた。

 川沿いに住む矢崎太巻さん(67)は、避難先から一時帰宅。ガレージに駐車していた自動車2台がタイヤの高さまで土砂で埋まっていた。自宅には目立った被害はなく上水道や電気も使えるが、下水道は使用不能に。当面住める見込みがなく「下水道を一番に直してほしい」と願った。

 避難先からこの日初めて自宅を見に帰った川沿いに住む女性(88)は、玄関前に膝の高さまで土砂が押し寄せた自宅の様子を目の当たりにして落胆。長年親しんだ川の様子を眺めながら「昔の面影が一つもなく変わり果てた。何もかも駄目だ」とこぼした。

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