岡山放送
地域
住民の主体的な取り組みで災害の記憶をつなぎます。
西日本豪雨で被災した倉敷市真備町岡田地区の住民グループが、被災後の暮らしの課題などについてまとめた冊子を完成させました。
(岡野照美さん)
「心の整理ができていない。」「気持ちが大丈夫とは言えない。」
これらはすべて豪雨から2年後の2020年6月に寄せられた声。被災者が長期にわたり、ストレスを抱えていたことが伺えます。
岡田地区まちづくり推進協議会が2021年12月に完成させた防災冊子です。住民へのアンケートをもとに「いきる」をテーマに被災後の暮らしの課題がまとめられています。
(作成を主導した岡野照美さん)
「みんなびっしり書いてくれた。悔しかった。災害に負けとれん。」
7割以上の住宅が水に浸かった岡田地区。避難所の岡田小学校には最大で2000人が身を寄せました。
(アンケート)
「食事がのどを通らなかった。」「暑さ、におい、水が使えない。」「汚れたものを洗っても洗っても落ちなかった。」
集まったアンケートは約400枚。冊子には、回答をもとにした課題の検証結果も盛り込みました。
(写真)
・「地域の力」が見えたイベントの数々
・歌声喫茶は再会の場に
(歌声喫茶の中心メンバー 前田光男さん)
「元気だった?とか肩を抱き合ったりして再会、歌が歌えるという気持ちがあふれていた。」
冊子は3部構成で「いきる」は第2弾。今は、第3弾、「つたえる」の準備を進めています。
(岡野照美さん)
「小さい地域でちょっとずつでも集まりながら伝えていく、考えていく材料にしたい。」
住民が自ら立ち上がって生まれた防災冊子。それはきっと、災害に強いまちづくりへの大きな力となるはずです。
<作成した防災冊子>
倉敷市内の図書館や公民館で閲覧可能
からの記事と詳細 ( 「いきる」をテーマに住民の手で被害検証 被災地・真備町岡田地区の防災冊子 第2弾完成【岡山・倉敷市】 - www.fnn.jp )
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