水害などの被災者から預かった写真の汚れを落とす「写真洗浄ボランティア」について発信する「第1回写真洗浄フォーラム」が、神戸市東灘区田中町5のコープカルチャー生活文化センターで開かれた。兵庫県内外の7団体が写真洗浄の意義や方法を伝え、大学生や地域住民ら約40人が理解を深めた。
神戸の被災支援ボランティア団体「おたがいさまプロジェクト」が企画した。
同団体は、2018年の西日本豪雨での復興支援をきっかけに発足。被災地で子どもの学習支援をしたり「足湯」を提供したりするほか、神戸で泥などで汚れた写真の洗浄を続ける。
フォーラムでは、同団体代表の大竹修さん(44)が写真洗浄について「被災地に行けなくても一人一人の大切な思い出に寄り添える支援」と強調した。
「写真は水に漬かると、紫や緑色ににじんだり、被写体が消えてしまうこともある。丁寧な作業が欠かせない」と難しさを説明。アルバムごと乾燥させた後、写真を1枚ずつ取り出し、洗って干す-といった作業の流れを伝えた。
参加者は、写真に残った汚れをエタノールで拭き上げるなど洗浄作業を体験。初めてだという大阪大学4年の学生(22)は「持ち主の気持ちに寄り添いながら作業することが大切だと思ったが難しかった」と振り返った。
同団体理事の深田将吾さん(31)は「初めて写真の洗浄を体験した人が多く、うれしかった。被災から年月がたっても、復興への取り組みは続いていると知ってもらえたのでは」と話した。
おたがいさまプロジェクトTEL070・8577・3355
(橘高 声)
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