災害関連死を含め28人が死亡した静岡県熱海市の土石流災害から、1年9カ月となった3日、被災地では遺族や被災者たちが黙とうを捧げました。
黙とうは土石流が発生した午前10時半に合わせておこなわれました。
遺族など十数人が集まり被災地に向けて手を合わせ、犠牲者の鎮魂と早期の復旧・復興を祈りました。
被災者・小松 こづ江さん 「早く今まで通りの所を作ってください。何も遊歩道なんていらないんです。私たちは広い歩くところもいらないんです。ただ今まで通りで、平和で過ごせる所がほしいです。それを願っています」
新年度を迎え熱海市は復旧・復興を加速させるため、被災者支援や復旧工事、それに訴訟などに対応する3つの部署を新たに設置しました。計17人が配属されています。
被災者支援室は、遺族や被災者からの相談や行政手続きにワンストップで対応するということです。
被災者支援室・小竹 洋介 室長 「被災者の皆様の声をていねいに聞きながら、生活再建に向けた支援を行いたい。こちらの窓口に来ていただければ、できる手続きはすべて済むような形で行いたいと思っております」
熱海市は夏の終わり頃までには警戒区域を解除したい考えですが、現在も132世帯235人が避難生活を続けています。
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