[北京 7日 ロイター] - 中国の習近平国家主席は7日、洪水被害に遭った黒竜江省を視察し、被災者を見舞った。同省を含む北東部は7月下旬から8月上旬まで続いた記録的大雨で農地を含む広い地域が被害を受けていたが、習氏は今週になってようやく現地入りした。
一方で習氏は今週開かれた東南アジア諸国連合(ASEAN)関連首脳会議を欠席し、週末の20カ国・地域(G20)首脳会議も参加を見送る。バイデン米大統領との会談機会も逃すことになる。
シンガポールのリー・クワンユー公共政策大学院のアルフレッド・ウー准教授は、習氏が被災地を視察するタイミングは通常、江沢民元国家主席や胡錦濤前国家主席よりかなり遅く、権力の集中が原因かもしれないと指摘。
7月に起きた洪水の情報が習氏に伝わったのが遅かったとみられるほか、8月は南アフリカで開催された新興5カ国(BRICS)首脳会議で忙しかったと分析した。
コンファレンスボード中国センターのアルフレッド・モントゥファヘル所長は地政学的観点から、習氏にとってBRICS首脳会議はG20よりも優先順位が高いと指摘。
「G20では達成すべき戦略的目標がないほか、米国とその同盟国が習政権を批判するために会議を利用するリスクもある」とし、「景気減速や自然災害が人々の生活に与える影響を考えれば、国内情勢に注意を払うことが習氏にとって優先順位が高い」とした。
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