災害時に被災者に車を貸し出している団体が、速やかに車を提供できるよう奈良県内の中古車販売会社でつくる団体と、災害時に車を寄付してもらう協定を結びました。
協定を結んだのは、被災者に車を貸し出す活動をしている「日本カーシェアリング協会」と奈良県の中古車販売会社でつくる団体で、24日は大和郡山市で双方の団体の代表が出席して協定の締結式が行われました。
協定では、奈良県やその周辺で災害が発生した際、車を失った被災者に速やかに車を提供するため、中古車販売会社の団体が協会側に車を寄付するとしています。
東日本大震災をきっかけに設立された日本カーシェアリング協会は、被災者に寄付された車を無償で貸し出す取り組みを行っていて、ことしに入ってからも豪雨や台風などで被災した地域で、あわせておよそ560台の車を貸し出したということです。
協会の吉澤武彦 代表理事は「東日本大震災から十数年たった今も各地で災害が起こっていて、車を失って困っている状況が続いている。今回の協定はその課題解決の大きな一歩となる」と話していました。
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