東日本大震災の津波で被災したチェロを使ったミニコンサートが4日、亘理町で開かれた。演奏したのは札幌交響楽団の元首席チェロ奏者の土田英順さん(86)。住民29人が集まり、生演奏を楽しんだ。
札幌市在住の土田さんはこれまでに被災者支援の演奏会を大小合わせて約600回開いている。被災したチェロと出会ったのは震災翌年の9月。岩手県大船渡市の自宅で津波にのまれて亡くなった女性(当時78歳)が趣味で愛用していたもので、女性の友人から託された。海水をかぶって傷やさびだらけだったが、札幌市内の工房に持ち込んで3週間かけて修理した。
この日はシューベルトの「アヴェマリア」やジブリ映画のテーマなど13曲を披露。演奏を終えた土田さんは「少しでも被災者を元気づけるため、これからも演奏を続けたい」と語った。長女(当時18歳)を津波で亡くした亘理町の女性(60)は「いつまでも寄り添おうとしてくれる気持ちがうれしい。また他の曲も聴きたい」と話していた。
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