東日本大震災で被災者の話にじっと耳を傾け、寄り添ってきた喫茶店形式のボランティア活動「カフェ・デ・モンク」が今月、能登半島地震で被災した石川県穴水町で行われた。主催したのは、同県七尾市の僧侶北原
11日午前、穴水町の避難所の一角に避難者ら5人ほどが集まった。「避難所の環境に慣れなくて大変」。参加者の一人が愚痴をこぼし、北原さんはそれを黙って聴いていた。他の参加者も「今も地震が怖い」「未来が見えない」などとそれぞれの胸の内を話した。午後には中高生2人が訪れた。
初めての活動を終え、北原さんは、「話をただ聞いてほしい人がたくさんいると痛感した」と話した。
「カフェ・デ・モンク」は、宮城県栗原市の曹洞宗通大寺住職・金田
穴水町出身の北原さんは、古里のために何か支援できないかと考え、共通の知人を介して金田さんに連絡した。「穴水で傾聴喫茶をしたい」と伝えると、金田さんは快諾。「穴水 Cafe de MonK ホッと居て」と書かれた木製の看板を作製してくれた。
北原さんは中学校の元教員。「中高生ら子どもにとっても、不安な気持ちを吐き出せる場所にしたい。仮設住宅の住人がいなくなるまで活動を続けたい」と誓う。次回は6月8日の予定だ。
北原さんは、医療機関や福祉施設などで悩みに寄り添う「臨床宗教師」だ。臨床宗教師は能登半島地震の被災各地で活動している。3月末から石川県志賀町などで傾聴を行う臨床宗教師で、三重県伊勢市の大口神社
東日本大震災や熊本地震では、うつ病や心的外傷後ストレス障害(PTSD)など「心の不調」を訴える人が相次いだ。輪島市など奥能登の市町によると、睡眠不足や食欲不振、アルコールの過度な摂取などの報告が上がっているという。
からの記事と詳細 ( 能登被災者の「文句」、「モンク」が傾聴…主催の僧侶「不安な気持ちを吐き出せる場所に」 - 読売新聞オンライン )
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