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Monday, February 3, 2020

台風19号で浸水、埼玉・東松山の被災者はいま - 東洋経済オンライン

自宅再建もままならず、消えぬ水害の恐怖

2019年10月の台風19号で被害を受けた埼玉県東松山市(写真:AFP=時事)

東日本の各地に深い爪痕を残した2019年10月の台風19号。床上浸水560戸、床下浸水124戸(非住家を含む)の被害が発生した埼玉県東松山市の被災現場では、水害に再び見舞われることを心配する声が相次いでいる。

東松山市葛袋の一軒家で暮らす関田敏彦さん(78歳)は、水害の恐怖が今も脳裏から離れないという。10月12日午後7時前、自宅から至近距離にある都幾川(ときがわ)の堤防を乗り越えて、濁流が押し寄せてきた。

様子を見ようと自宅の外に出ていた関田さんは流れに足を取られたが、庭の五葉松の枝に飛び移り、そこから屋根伝いに母屋の2階にたどり着いて一命を取り留めた。

だが、妻と暮らしていた母屋の1階は泥水に浸かり、再建を断念。ボランティアの力を借りて「離れ」として使っていた小さなログハウスを清掃し、「ようやく普通の生活ができるようになった」(関田さん)という。

自宅の前に決壊した堤防、今も水害の恐怖

しかし、水害の恐怖は今も去っていない。

国土交通省・荒川上流河川事務所は、2020年の梅雨時までに損壊した堤防の復旧を終えると説明しているが、「台風19号と同じクラスの台風が来た時のことを考えると、ここに住んでいて大丈夫なのか心配が尽きない」(関田さん)。そのため、関田さんは自宅の本格的な再建に踏み切れないでいる。

関田さん宅前で越水した都幾川の堤防は応急復旧の状態だ(記者撮影)

水害によって一瞬のうちに生業を失った住民もいる。東松山市早俣で暮らす高橋佳男さん(77歳)は、自宅と同じ敷地にある印刷会社の作業場が浸水被害に遭った。名刺やチラシ、広報誌などの印刷を手掛けてきたが、4台あった印刷機械はすべて使い物にならず、被害額は1000万円近くに上った。高橋さんを含めて5人の社員が働いていたが、全員が職を失った。3台あった自家用車もすべて水没した。

台風襲来から3カ月が過ぎても高橋さん宅の1階部分では、浸水被害の傷痕が生々しい。壁の板は剥がされたままで、建築業者による本格的な修理を待っている状態だ。電気とガスは復旧したが、「脱衣所が寒くて風呂に入れない」。やむなく、市の福祉センターに通って入浴サービスを受けている。浸水を辛うじて免れた2階の1部屋で寝泊まりを続けている。

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