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Friday, January 22, 2021

牧秀一 被災の高齢者ら支援「よろず相談室」代表 - 中日新聞

taritkar.blogspot.com
写真・黒田淳一

写真・黒田淳一

  • 写真・黒田淳一

苦しさや寂しさ放っとかれへん

 一九九五年の阪神大震災から二十六年。被災者の支援活動を続ける元定時制高校教師の牧秀一さん(70)は、主に独居の高齢被災者を訪ね、健康や生活の不安に耳を傾けてきた。「震災で障害を負ったり、地域のつながりを失ったりした人の存在を知ってほしい」。被災者の境遇に憤り、奔走した。 (花井康子)

 -活動のきっかけは

 発生当時、妻と小学四年生だった娘と神戸市東灘区の自宅にいました。地震で家の基礎がずれ、室内は物が倒れてぐちゃぐちゃになりましたが、家族は無事でした。勤めていた定時制高校は、周囲が火事で悲惨な状態でした。

 電車が動かず通勤できなくなったので、避難所になっていた小学校でボランティアを始めました。先に来ていた学生のボランティアリーダーから「先生だから被災者の話を聞けるでしょ」と言われ、理科室で毛布にくるまっていたおばあさんに声を掛けた。これがすべての始まりです。「よろず相談室」と名付け、PTA関係やカウンセラーの女性らと組み、最初は五人で傾聴活動を始めた。その後、学生らが手伝ってくれ、仲間は増えていきました。

 避難所には情報が入りにくく、新聞は積んであるだけ。...

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