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Thursday, May 20, 2021

緊急事態宣言下の梅雨 豪雨と避難所 コロナ禍の“救世主”とは?朝倉市の被災者「心配続いている」福岡県|ニュース・天気|TNC テレビ西日本 - tnc.co.jp

taritkar.blogspot.com
20日夜遅くにかけて福岡県では非常に激しい雨が続く恐れがあるということですが、本格的な雨のシーズンの到来に、被災者は不安を募らせています。

緊急事態宣言下で、これまでとは違う避難所運営を迫られる自治体を取材しました。

4年前、2017年の九州北部豪雨。

死者・行方不明者は計41人。

1400軒以上の建物が全半壊し、1600もの住宅が浸水の被害を受けました。

Q.どういう状況だった?

◆朝倉市寒水地区 満生直樹区長
「ここはずっと家があったんですけど、ほとんどみんなやられてしまって…」

朝倉市内で被害が大きかった地域の一つ、寒水地区。

この地域で区長を務める、満生直樹さん(60)です。

寒水地区には、4年前の豪雨の前まで56世帯が暮らしていましたが、ほぼ全ての住宅が山から流れてきた土砂や流木の被害に遭い、現在は32世帯にまで減っています。

住民が戻らない理由…

それは、再びの豪雨被害への強い懸念だといいます。

◆朝倉市寒水地区 満生直樹区長
「あそこの山の下まで行ってみたんですが、法面に無数のクラックが入っていて、手でちょっと触るだけで、ポロポロポロポロいくような状態で、いつ崩れてもおかしくない状態、今も心配が続いている状態なんです。結局山に降った雨水は尾根を通って、裏の寒水川、こんど拡張工事が始まるんですけど、ここに集まるようにできている。結局オーバーフローしちゃうし、この地域は4年連続実害を受けているんです」

70代と80代の高齢者も多く暮らしている、寒水地区。

満生さんは高齢者の命を守るための「具体的な行動」を区長としてまとめました。

「要介護・要支援の方は支援する人間を決めて、誰があの人を連れていくよという風に(決めて)事前チェックはしています」

新型コロナがまん延し、緊急事態宣言下で迎えた2021年の梅雨。

コロナ禍で大規模な災害が発生すれば懸念されるのが、避難所での「密」です。

3年連続で豪雨による浸水被害に見舞われた久留米市では2020年、約1400人が避難所に避難。

施設の収容人数を半分にするなどして密は回避できましたが、全国の自治体が災害時のコロナ対策を急ピッチで進めていたため、消毒液などの衛生用品が十分に確保できない中での避難所運営でした。

そして、1年かけてようやく数がそろい、「密対策」の「救世主」として期待されているのがー

◆久留米市・防災対策課 森田紘平さん
「こちらが、避難所として開設した際に使うパーティションとなっております」

密を防ぐための「パーティション」です。

その中身は・・・

◆記者
「1人でも十分運べる大きさで、こんなに軽いんですね」

◆久留米市・防災対策課 森田紘平さん
「どうしても、重たいと開設に時間がかかったりするので、できる限り簡単に軽く持ち運びができるように配備している」

パーティションというと、いわゆる「間仕切り」をイメージしますが、実際に組み立ててもらうとー

フレームと生地が一体になっているので、広げるだけであっという間に形に!

細かな部品を組み立てる必要もなく、できあがったのはテントのような形で、出入口の開け閉めも可能です。

中に入ると・・・

◆記者
「大人が3人、川の字で寝ても十分な広さがありますね、そして上を見てください、屋根が付いているので着替えや寝ている間もプライバシーが確保されて安心です」

2メートル四方の広さに、高さは1.6メートル程。

他の避難者との接触を極力避けることができ、感染対策とプライバシーの確保を両立できます。

一方で、こうした新しい物資の使い方や避難所の衛生対策などを担当する職員に周知する必要がありますが、緊急事態宣言の最中、一堂に集まることはできません。

そこで、職員用に動画を作って情報を共有することにしましたが、新型コロナはこうした準備段階にも影響を及ぼしているのが実状です。

◆久留米市・防災対策課 森田紘平さん
「(避難が)必要なところにお住まいなら、避難すべきタイミングには躊躇なく避難していただけたらと思っています。ただやはり感染リスクは避けられない部分になりますので、開設する指定避難所以外の分散避難、在宅避難もお願いしたい」

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