政府は5日、静岡県熱海市の土石流災害を受け、非常災害対策本部（本部長・菅義偉首相）を設置し、首相官邸で初会合を開いた。首相は「土石流の被害が甚大なものになっていることを踏まえ、特定災害対策本部を非常災害対策本部に格上げした」と説明し、関係閣僚に救助と被災者支援に全力を注ぐよう指示した。
首相は「何よりも人命第一で、地方自治体とも緊密に連携し、2次災害にも注意をして一人でも多くの命を救い、暮らしを守るため、速やかな救命救助と被災者支援に全力を尽くしていただきたい」と述べた。
政府は3日に官邸危機管理センターに官邸対策室を設けたほか関係閣僚会議を開催して情報集約に当たってきた。加藤勝信官房長官は記者会見で「今後、被害者数の拡大が見込まれることから対応を強化する」と説明した。
対策本部は、災害対策基本法に基づき、大規模災害発生時に設置されるもの。各省庁の幹部らが出席し復旧対応などを協議・調整する。【加藤明子】
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