おととしの台風１９号で被害を受けた自宅の再建などが難しい被災者のために長野市が建設していた災害公営住宅が完成し、式典が開かれました。
完成したのは長野市豊野町石の災害公営住宅「美濃和田団地」で、加藤久雄市長が出席して記念の式典が開かれました。
団地は４階建ての建物２棟で合わせて７３戸あり、集会所が併設されています。
浸水被害が出ないよう、１階の床は地面から２メートル余り高くなっています。
長野市によりますと、おととしの台風１９号で自宅が被災し、経済的な事情などで再建や民間の賃貸住宅への入居が難しい被災者に比較的安い家賃で貸し出されます。
これまでに６８戸の入居が決まっていて、市が災害公営住宅の建設を断念した長沼地区の住民も含まれているということです。
加藤市長は「被災した皆さんが安心して生活できる建物が完成し、復旧復興の１つの区切りだと考えている。次の市長にも防災対策を進めてもらえるよう引き継いでいきたい」と話していました。
豊野地区災害復興対策委員会の善財孝文委員長は「長沼地区出身の住民などにはさまざまな思いがあると思うので、地域作りをうまく進めていきたい」と話していました。
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