2022年02月08日07時19分
トンガのビリアミ・ラトゥ貿易・経済開発相（本人のフェイスブックより）
【シドニー時事】海底火山噴火と津波に襲われた南太平洋の島国トンガのビリアミ・ラトゥ貿易・経済開発相は７日、時事通信との電話インタビューで、被災者に対する心のケアに重点を置いて取り組んでいると明らかにした。今後の復興に向けては、外国からの支援に期待を表明した。
今回の災害では、最大１５メートルの津波が到達したため３人が死亡。さらに離島に住んでいた４０歳の女性１人が精神的な理由で亡くなった。家を失うなどして自宅に戻れない人も約２４００人と国全体の２．４％に上っている。ラトゥ氏は「災害の経験によって（多くの国民が）精神的に苦しんでいる」と指摘。「カウンセラーが影響を受けた人々と話をして、支援している」と強調した。
政府は、農作物や家畜をはじめとする農業の被害を１７００万ドル（約２０億円）と推計しているが、ラトゥ氏は経済の被害総額は調査中だと説明。長期的な取り組みになる復興については「外国の支援が頼りだ。過去にも災害を経験している。復興の大部分はわれわれのパートナーが資金を提供してきた」と述べた。
今回の災害は、日本の支援で導入予定の新たな津波警報システムが完成する前に発生。新型コロナウイルス感染防止の制限で日本からトンガに人を派遣できず、導入が遅れている。ラトゥ氏は防災のために「何とかして完成させたい」と抱負を語った。
コロナ感染防止を目的とするロックダウン（都市封鎖）に関して、政府は６日、首都ヌクアロファがあるトンガタプ島などに限定して２週間延長することを決定した。ラトゥ氏は「人々は制限措置を守っている」とし、ウイルスの封じ込めに意欲を示した。 
からの記事と詳細 ( トンガ、被災者に心のケア 復興で外国支援に期待―貿易相 - 時事通信ニュース )
https://ift.tt/McA6iTs
No comments:
Post a Comment