珠洲市無形民俗文化財「燈籠山(とろやま)祭り」は20日、同市飯田町で開幕した。江戸時代の火消しをモチーフとした人形を載せた約16メートルの燈籠山と、豪華絢爛(けんらん)な曳山の計9基が地域を練り、地震で被災した人たちを勇気づけた。飯田港で行われた北國花火珠洲大会(北國新聞社主催)では光の大輪が奥能登の夜空を彩り、人々が地震の沈静化と復興に願いを込めた。
3年ぶりとなる花火大会は、地元8町の曳山が吾妻(あづま)橋に勢ぞろいした午後8時に始まった。7号玉やスターマインが幻想的な空間をつくり、終盤に「燈籠山祭りの轟(とどろき)」と銘打ったウルトラスターマインが打ち上がると、観客から歓声が沸き起こった。
珠洲市飯田町の中尾仁さん(48)は「やっぱり花火は祭りの華やね。夜空に地震の収束と地域の無病息災を祈った」と述べた。西大町の曳山を運行した神徳宏紀さん(26)は「飯田ならではの格別の時間だ。引いたかいがあった」と充実した表情を見せた。
この日は3年ぶりの燈籠山と曳山の運行を一目見ようと、同市には多くの観光客が入った。千葉県の会社員篠田貴之さん(43)は「1カ月ほど前に地震があったと聞いて心配していたが、逆に祭りからエネルギーをもらい、元気が出た」と話した。
最終日の21日も引き続き、曳山の巡行が繰り広げられる。
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