台風15号で車を失った被災者らを支援するため、日本カーシェアリング協会(宮城県石巻市)が11日から、静岡市葵区を拠点に車を無償で貸し出したところ、10日間で予約は200件を超えた。車不足が深刻化していて、同協会は使わなくなった車の寄付を呼びかけている。
災害ごみの搬出などに使われる軽トラックの短期貸し出しの需要は落ち着き、現状では乗用車の長期貸し出しの予約が9割ほどを占める。今回の件数は九州5県で災害関連死を含め79人が死亡した2020年7月の豪雨に匹敵する規模という。他所で使い終えた車を急いで静岡市に集めているが、県内で扱える分は70台ほどで、提供が追い付いていない。
新型コロナウイルスの影響による新車の納期遅れや、中古車やレンタカーも「希望する車を調達できなかった」という声が寄せられ、吉沢武彦代表理事は「被災者が車を入手できない状況」とみる。
20日には、浜松市浜北区の鈴木和孝さん(76)、あや子さん(73)宅を訪ね、車を引き取った。夫婦にとっては新婚旅行先を再訪するドライブに使うなどした思い出の車。「半年ごとに点検して屋内で保管してきた。この車が私たちの代わりに役立つことがうれしい」と話す。
同協会は「寄付車を整備して貸し出す活動に注力する」とし、有志へ寄付を呼びかけている。貸し出し中の事故などのトラブルも想定されるため、貸与は受けない。
寄付に関する問い合わせは日本カーシェアリング協会<電070(1140)5458>へ。土日も対応可。
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