熱海市で大規模な土石流が発生してから３日で１年３か月です。
土砂が流れ下った現場近くでは、被災者らが犠牲者を悼んで黙とうをささげました。
去年７月３日、熱海市伊豆山地区で発生した大規模な土石流の被害では、これまでに災害関連死を含めて２７人が亡くなり、いまも太田和子さんの行方がわかっていません。
発生から１年３か月となる３日、被災者ら６人が土砂が流れ下った現場近くに集まり、消防に最初の通報があった午前１０時半ごろに黙とうをささげました。
土石流で全壊した太田滋さん（６６）の自宅は３日から公費による解体が始まったということで、太田さんは「壊さなければいけないのが残念で悔しいですが、少しでも前に進まなくてはいけないと思っています」と話していました。
また妻の太田かおりさん（５７）は「子どもが植えたどんぐりの木だけは残すようにお願いしました。思い出がなくなるわけではないですが、潰されるような感じでとても悲しいです」と話していました。
一方、警察は３日、いまも行方がわからない太田和子さんの捜索を行いました。
捜索隊の隊員およそ４０人が土砂が流れ込んだ伊豆山港に集まり、ドローンを飛ばして上空から波消しブロックの隙間などを確認していました。
また、潜水士らが港付近の海底を入念に捜索していました。
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