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Friday, January 20, 2023

よみがえった「地域の宝」 被災漁具など30万点復旧までの歩み - 毎日新聞

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岩手県陸前高田市の「陸前高田の漁撈用具」=陸前高田市立博物館提供
岩手県陸前高田市の「陸前高田の漁撈用具」=陸前高田市立博物館提供

 文化審議会は20日、東日本大震災の津波被害に遭い、11年かけて修復と追加収集を終えた「陸前高田の漁撈(ぎょろう)用具」(岩手県陸前高田市)3028点を重要有形民俗文化財に指定するよう永岡桂子文部科学相に答申した。近く答申通り指定され、重要有形民俗文化財は226件となる。文化庁によると、大規模災害で被災した有形民俗文化財の指定は初めて。

 東日本大震災で被災しながら、地元漁師や市民、全国の博物館職員など多くの人の手でよみがえった「陸前高田の漁撈用具」。収蔵する岩手県陸前高田市立博物館の学芸員で、再生に奔走した熊谷賢さん(56)は「津波をかぶった民俗資料の復旧は前例がなく、試行錯誤の連続だった」と11年間を振り返る。

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