西日本豪雨から5年となるのを前に、NHKが愛媛県の被災者およそ100人にアンケートを行ったところ、3割の人が復興への遅れや停滞を感じていることが分かりました。
NHKはことし5月から6月にかけて、愛媛県内で特に被害が甚大だった西予市や宇和島市、大洲市などの被災者およそ200人を対象にアンケートを行い、半数ほどの102人から回答を得ました。この中で、地域の復興状況についてたずねたところ「順調に進んでいる」、「徐々に進んでいる」があわせて68%だった一方、「思ったより遅れている」と「まったく進んでいない」があわせて32%で、3割の人が復興の遅れや停滞を感じていました。その理由をたずねたところ、最も多かったのが「地域住民が減った」で16人、次いで「防災工事が進んでいない」が15人、「商工業・農業などの復興が進まない」が12人でした。愛媛大学防災情報研究センターの二神透副センター長は「被災者が復興を感じられない最大の理由は、歯止めがかからない人口減少にあると思う。地域を活性化させる若い人を被災地に呼び込む移住策を打ち出すことが必要だ」と話していました。
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