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Monday, December 11, 2023

前橋空襲被災者の遺品を市に寄贈 資料館に展示へ:朝日新聞デジタル - 朝日新聞デジタル

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杉浦達朗

 【群馬】前橋市は11日、前橋空襲の犠牲者の遺族から、当時の様子をうかがえる遺品の寄贈を受けた。遺品は、市が2024年度の設立を目指している前橋空襲を伝える資料館に展示される予定で、寄贈した樋田耕哉さん(67)は「多くの人の目に触れて、平和を考えるきっかけになって欲しい」と話す。

 1945年8月5日、前橋市国領町にあった平方実業女学校は、米軍機の爆撃で大きな被害を受けた。女学校に併設された寮で生活していた長野原町出身の樋田智恵子さん(当時15)ら4人が犠牲になった。

 今回寄贈された遺品は、智恵子さんの兄の子の耕哉さんが同町の自宅の蔵で見つけたもの。教科書や皆勤賞の賞状などのほか、名前しかわかっていなかった智恵子さんの写真もあり、資料館検討委員会の手島仁委員長は「犠牲者の人となりが伝わる貴重な資料。被害を語り継ぐ上で、重要になる」。

 遺品寄贈に併せ、智恵子さんと平方実業女学校の同級生だった富沢里子さん(93)から、市への寄付金もあった。富沢さんの長男の渉さん(69)は「母は恐ろしい空襲の話はしたがらないが、仲が良かった智恵子さんの名前は今でも出す。そんな思いが伝われば」と話した。(杉浦達朗)

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