能登半島地震で被災し、3月、陸上自衛隊に入隊する石川県穴水町の高校生が、1日、卒業を迎え、「被災地の人々を助けていけるような、頼りがいのある自衛隊員になりたい」と決意を新たにしています。
震度6強の揺れを観測した穴水町では、地震の揺れによる土砂崩れなどで、20人が死亡し、全壊や半壊などの被害を受けた住宅は3900棟あまりにのぼっています。
こうした中、町内にある県立穴水高校の卒業式が、1日行われました。
校舎の体育館が壊れて使用できないため、卒業式は穴水中学校の体育館を借りて行われ、卒業生34人と在校生、あわせて約90人が出席しました。
卒業生の1人の薮優人さんは、自衛隊員だった父親の影響を受け、高校を卒業後、陸上自衛隊に入隊することを決めていました。
そうした矢先に地震で自宅が半壊。
断水が続く中、薮さんは給水や入浴の支援などで懸命に被災者を支える自衛隊員の姿を目にし、「自分もいつか被災地に恩返しがしたい」と強く感じるようになったといいます。
薮さんは3月31日に入隊する予定で、「自衛隊の人たちにお世話になったので、自分も被災地の人々を助けていけるような頼りがいのある自衛隊員になりたい」と力強く話していました。
また、息子の晴れ姿を見守った母親の記三子さんは「苦しんでいる人たちや被災地の状況を身にしみて感じていると思うので、この経験をいかして、自衛隊員としてがんばってほしい」と話していました。
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