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Tuesday, March 5, 2024

草の根 優しさ持ち寄って 四十万小に間借り 避難の被災者も作業、交流:北陸中日新聞Web - 中日新聞

taritkar.blogspot.com
寄せられたさまざまな支援物資。被災者は無料で持ち帰ることができる=金沢市四十万小で

寄せられたさまざまな支援物資。被災者は無料で持ち帰ることができる=金沢市四十万小で

NPOが寄付物資センター

 生活必需品を広く募り、能登半島地震で広域的に避難している被災者らに無料で提供する場が、金沢市四十万小学校に設けられている。みなし仮設住宅(民間賃貸住宅の活用)や仮設住宅に入ることも考えている被災者にとって貴重な支援となっているほか、被災者も仕分け作業しており、住民と被災者を結び付ける場にもなっている。 (沢井秀和、郷司駿成)

 「身一つで、うちを出て避難している人もいると聞いた。その人たちのことを思うと、胸がいっぱいになった」。真新しい布団、風呂セット、食器を車に詰め込み、運んできた同市新保本の女性(74)は、物資を提供する理由を語った。

 被災者の苦労を報道で知っていたが、「何かしたいけど、何をどうしたらいいか、分からなかった」。四十万小で繰り広げられている活動を知って、富山県小矢部市の実家にあった物資を持ち寄った。

 この場を設けたのは、校下内にあり、里山保全などに取り組むNPO法人「みんなの畑の会」。輪島市南志見地区から自衛隊のヘリコプターなどで集団避難してきた住民が身を寄せる金沢市額谷ふれあい体育館で、炊き出しなどをしてきた。生活用品を求める声が強まり、支援者と被災者を結び付ける「被災者支援物資センター」を設けた。

 四十万小も協力し、体育館下のピロティを場所として提供している。本来、ピロティは体育の授業や休み時間に子どもたちが利用する場所だが、一角なら支障がないと判断。休み時間になると子どもたちが今まで通り遊びに訪れるため、脇田誉志昭校長は「子どもたちが身近に支援活動を感じられる場になっている」と、教育にも良い影響を与えていると感じる。

 ■   ■ 

 被災者支援物資センターには、さまざまな生活品が持ち込まれているが、その場で受け付け、持ち寄り、持ち帰ることができるのが特徴だ。輪島市鳳至町から金沢市の宿泊施設に2次避難する女性(50)は「どこから手を付ければいいか分からない中、すごく助かる」と感謝。金沢市内のみなし仮設住宅に移るため、布団を持ち帰っていた。

 みんなの畑の会メンバーに交じり被災者も作業を手伝っている。南志見地区から避難中の小田欣栄(きんえい)さん(60)もその1人。「地元の方と交流し、知り合いも増えた。80代の母親もやってきて同じ年代の方とおしゃべりしている。この場所はありがたい」と話す。

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 センターは午前9時~午後3時に毎日開設中。テレビ、冷蔵庫、洗濯機、掃除機、炊飯器、鍋、小型食器棚、こたつ、ストーブ、寝具などが不足がち。ただ学校のため今月24日までしか借りられない。みんなの畑の会の西田敏明代表理事(77)は「新品の靴下、下着、野菜、果物、お米も喜ばれる。仮住まいが決まり、これからも生活用品の需要が続く。活動を続けるためにも、場所の提供、物資を仕分けしてくれる方々を募っている」と語り、協力を呼びかけている。

 問い合わせ、申し出は=minnanohatake.nishida@gmail.com=へ。

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