「何も楽しいことがありません。子どもがかわいそう」「震災の影響で失業したので、生活が困窮している。子どもには、娯楽どころか習い事、部活動の継続も困難」「自宅は一部損壊で、修繕費は自己負担。なかなか自由になるお金がない」
これは、能登半島地震被災地の保護者向けアンケートに寄せられた声。発災から5カ月近くたつ今も、能登半島ではインフラの復旧がままならない地域もあり、多くの人が大変な生活を続けている。そんな状況の中、ゴールデンウイークを前に、カタリバと、遊びの予約サイトを運営する「アソビュー」は、被災地で子育てする保護者にお出かけなどに関するアンケートをした。
答えてくれた154人のうち約9割が、「震災後、お出かけや遊びの機会が減った、なくなった」と回答。別の設問で「震災の影響で、(昨年と比較して)ゴールデンウイークのお出かけの機会が減った」と回答した人に理由を尋ねると、7割超が「経済的な理由」と答えた。
倒壊した家屋がそのままになっている地域では、子どもが普段、自由に遊べる場所も限られている。コロナ禍が明け、外出ムードが高まる世間とは裏腹に、金銭的な理由や、家の片づけ、周囲の環境から、出かけることができない被災地の現状が明らかになった。
そこで、アソビューと協働し、被災地の家庭に、お出かけや遊びに使えるクーポンを配布するプロジェクトを開始する。その資金を集めるため、同社のサイト内でクラウドファンディングを実施中なので、ご協力いただけたらうれしい。今回の取り組みが被災地の家庭にとって、明日もがんばろうと思えるエールになればと願っている。
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からの記事と詳細 ( <EYES> NPOカタリバ代表 今村久美さん 被災者にお出かけの機会を:中日新聞Web - 中日新聞 )
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