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Tuesday, August 4, 2020

「坂本に元気取り戻す」 被災者支援に駆け回る ラフティング会社経営の溝口さん(八代市)(熊本日日新聞) - Yahoo!ニュース

 熊本県八代市坂本町のラフティング会社「リボーン」は豪雨で、球磨川沿いの拠点が流失するなどの被害を受けた。経営者でリバーガイドの溝口隼平さん(39)は、被災者支援のためボランティアで地域を駆け回る。「笑い声が響く球磨川と坂本を取り戻す」。その声は力に満ちている。  溝口さんは東京大学大学院の元研究員。同町の荒瀬ダム撤去が環境に与える影響を調査していた。2010年に移住し、起業。ダム撤去で清流が戻った球磨川と坂本を元気にしたいとの思いからだ。  ボートの上では幅広い知識で客を楽しませた。流域の歴史や川の構造、生態系-。名産のアユ漁も紹介し、球磨川が地域経済にもたらす恩恵も説いた。  「自然は人の手によって壊されてきた。そんな中、ダム撤去という、人の手でよみがえった川で仕事ができるのが誇りだった」  1カ月前の7月4日未明。溝口さんは、国などから受託する球磨川の流速調査で、球磨村の大野大橋にいた。増水した川に、見知った同業者のボートが次々と流れてきた。流域の地形や過去の水害は頭に入っている。「まさか、あの場所まで漬かったのか…」。未曽有の被害を直感した。

 同町荒瀬の自宅兼事務所は、3階建ての2階まで浸水。妻と2人の子ども、3隻のボートはなんとか無事だったが、上流の瀬戸石地区にあった拠点は跡形もなく流された。客用のライフジャケット、19歳の頃から集めてきた約千冊の書籍も全て失った。  それでも表情は明るい。「自分も家族の命も無事だった。それで十分」。ラフティングはしばらく中止し、被災者支援業務に取り組むことを決めた。重機を使える従業員が泥を無償でかき出す。これまで十数件の依頼に対応。活動費や従業員の給料は寄付などでまかなうつもりだ。  ラフティングの再開には道路の復旧、川の中の整備などいくつものハードルが残るが、「必ず行く」と励ましてくれる人もいる。「ラフティングも今の活動も目的は一緒。坂本を元気にするために、諦めずに頑張らなん」。溝口さんは日に焼けた顔でニカッと笑った。(益田大也)

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August 05, 2020 at 09:07AM
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