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Sunday, January 3, 2021

豪雨被災の球磨村、人口4%減 7~12月熊本県推計 - 熊本日日新聞

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 2020年7月の豪雨で甚大な被害を受けた熊本県球磨村の人口が、20年7~12月の間に3・96%減少したことが、県の推計人口で分かった。減少率としては県内45市町村でも最大幅で突出している。災害直後から人口流出を懸念する声が出ていたが、データで裏打ちされた格好だ。

 推計人口は、国勢調査を基に、各市町村の住民票の転入・転出や出生・死亡数で算出。県内45市町村を豪雨前の20年7月1日現在と、12月1日現在で比較した。

 球磨村の12月現在の推計人口は127人減の3077人。世帯数も4・9%減(59世帯減)の1204世帯となった。

 村住民福祉課によると、既に村外に自宅を確保した人や民間賃貸の「みなし仮設」、親族、知人宅に避難している人も多い。村内の被災者用に錦町に設けた大王原公園仮設団地(88戸)の入居者は原則、住民票は村内のままという。

 村が20年8~9月に実施した住民アンケート(1747人回答)では「村に戻りたい」が9割だった。ただ、道路や住宅地の復旧、治水対策などがまだ見通せず、村内での自宅再建などを判断できない世帯も多いとみられ、同課は「転出者の全容は分からない」と話す。

 豪雨被災者用の仮設住宅が建てられた県南7市町村の中では、芦北町と人吉市が1%以上の減少。芦北町は1・2%減(191人減)の1万5723人、世帯数は1・15%減(71世帯減)の6194世帯だった。

 人吉市は1・09%減(347人減)の3万1424人、世帯数は1・56%減(209世帯減)の1万3430世帯。県内14市の中で人口、世帯数とも減少率が最大だった。残り42市町村は大半が微増か、1%未満の減少にとどまっている。

 災害発生から4日で半年。被災市町村は地域の復旧と未来図をどう描き、安心できる暮らしを取り戻せるか、正念場を迎えており、地域ごとの「復興計画」の策定を急いでいる。(堀江利雅)

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