Pages

Wednesday, February 16, 2022

熱海市22年度予算案 復旧復興、コロナ対策重点 一般会計196億円|あなたの静岡新聞 - @S[アットエス] by 静岡新聞

taritkar.blogspot.com

 熱海市は15日、2022年度当初予算案を発表した。一般会計は前年度比9・2%増の196億5400万円。大規模土石流に見舞われた伊豆山地区の復旧復興と、地域経済に大打撃を与えている新型コロナ禍対策に重点を置いた。特別、公営企業会計を含めた総額は4・7%増の382億7400万円。

熱海市 2022年度 予算案
熱海市 2022年度 予算案
熱海市一般会計の主な新規事業
熱海市一般会計の主な新規事業
熱海市 2022年度 予算案
熱海市一般会計の主な新規事業

 土石流関連の予算は計10億900万円で、一般会計の5・1%を占めた。被災地の土地利用方針などを示す復興まちづくり計画と実施計画の一部策定に7600万円を充てた。斉藤栄市長は同日の記者会見で、復興の理念などを定める基本計画について「21年度中の策定が目標だが、住民の声を反映させなければいけない」と述べ、意見交換の場を設ける考えを示した。
 逢初(あいぞめ)川沿いの市道整備や用地購入には3億800万円を計上。市道は川の両岸に整備する予定で、県の河川改修と同時期に行う。災害廃棄物の処分や公費解体する建物の撤去などに4億400万円を充てた。被災事業者、漁業者向けの県や国の補助制度を補うため、自己負担分の一部支援に5200万円を計上した。
 コロナ禍の経済対策では、個人客向けに行っていた従来の観光プロモーションの対象に企業を加え、ワーケーションなどを促す取り組みに1500万円、中京や関西圏からの誘客に600万円、花火大会の追加開催に1千万円を充てた。
 歳入は、柱の市税が89億8千万円(6・4%増)。市の貯金に当たる財政調整基金から15億8700万円を取り崩す。同基金の22年度現在高は23億9700万円になる見込み。

 ■記者の目/市民巻き込んで一歩ずつ
 熱海市の予算編成は例年、産業振興、教育福祉、住民生活の三つを施策の柱に据えられてきた。15日発表の2022年度当初予算案は伊豆山の復旧復興と、コロナ禍対策に重点が絞られた。メリハリの効いた予算編成と言える。同時に、市が直面している課題の深刻さを物語っている。
 復興に向けた計画の策定作業は、当初の予定より遅れている。被災者の思いを丁寧にくみ取りつつ、スピード感が求められる極めて難しい仕事であることは確かだ。それでも「早く伊豆山に戻りたい」と願う被災者に少しでも早く希望を提示してほしい。
 土石流と長引くコロナ禍の影響で、斉藤栄市長が昨年掲げた「反転攻勢」は思うように進まなかった。22年度は「ゼロ」ではなく「マイナス」から出発せざるを得ない。華々しく攻勢に打って出るのはまだ先になるだろう。今は市民を巻き込んで次の一歩を着実に進んでほしい。

いい茶0

Adblock test (Why?)


からの記事と詳細 ( 熱海市22年度予算案 復旧復興、コロナ対策重点 一般会計196億円|あなたの静岡新聞 - @S[アットエス] by 静岡新聞 )
https://ift.tt/7xOLs4X

No comments:

Post a Comment