宮城県石巻市などで、東日本大震災の被災者の心の健康に寄り添ってきた一般社団法人「震災こころのケア・ネットワークみやぎ」。震災から11年で見えてきた課題を、代表理事で精神科医の原敬造さん(73)に聞いた。
――相談内容はどのようなものでしょうか
支援拠点「からころステーション」には今も月に約1千件の相談があり、約6割は不安や恐怖の感情を抱えています。震災後に石巻市に入り、経営するクリニックがある仙台から通いました。これほどの災害に遭遇した人たちが抱えるであろうPTSD(心的外傷後ストレス障害)やうつなどに継続した支援が必要と感じ、2011年6月に法人を設立し活動してきました。石巻市や宮城県の委託を受け主に石巻、東松島市、女川町の方の相談支援をしています。
悩み抱える人の元へ訪問
――支援の特徴は
心の悩みは自分からは相談しづらいし、精神科への抵抗がある人もいる。悩む人のところへこちらから積極的に訪問し、電話や支援窓口での相談もしています。日本精神神経科診療所協会などを通じ、知り合いの医師、看護師、ケースワーカーに応援を頼み、これまでにのべ6千人以上が支援活動に入ってくれたことで続けてこられました。ただ、コロナ禍以降は地元のスタッフで何とか回しています。
――震災から11年が過ぎ、必要と感じることは
時が経つに連れ、忍び寄る孤独
支援を必要とする人も時が経…
からの記事と詳細 ( 心のケアに「節目」はない 被災者の高齢化、孤立も 相談業務11年 - 朝日新聞デジタル )
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