「第27回2022平和のための戦争展inよこはま」(実行委員会主催、毎日新聞横浜支局など後援)の講演会が28日、関内ホール小ホール(横浜市中区)で開かれる。横浜大空襲の被災者として登壇する柴田順吉さん(89)は「自身の経験を伝えることで戦争について考える時間にできれば」と話している。【宮島麻実】
戦争展は推定8000人の死者が出たとされる横浜大空襲(1945年5月29日)から77年を迎えるのに合わせて実施される。
柴田さんは中学1年生の時に被災。焼夷(しょうい)弾が降り注ぎ、燃えさかる炎の中で避難し自身は無事だったが知人を多く失った。最近は経験を伝えられる被災者も少なくなってきており、「戦争をすれば大変なことになる。現実を知ってほしい」と講演活動を続けている。
今回の講演は「中学生の僕が体験した横浜大空襲&横浜市の姉妹都市オデーサのこと」と題し、自身の被災経験とともにウクライナにも思いを寄せる。
柴田さんは戦後、日露間の貿易促進や、横浜市とウクライナ第三の都市・オデーサの姉妹都市締結に尽力するなど両国となじみが深い。「歴史が古くきれいな街」と評するオデーサには1960年代に3回訪れたことがあるという。
柴田さんは軍事侵攻について「戦争は私の友人がやろうと世界で一番悪い犯罪だ」と語気を強め、講演に向けて「ウクライナの話もするので、『戦争は早くやめて』という声を色々なところであげてほしい」と参加を呼びかけている。
28日はこの他、「戦争・空襲」をテーマとして女優・五大路子さんが講演し、市立日吉台中演劇部の朗読劇では、沖縄戦でゲリラ兵となった同世代の少年達の苦悩が伝えられる。午後1時半~同4時で資料代800円(高校生以下無料)が必要。
7月、資料展示も
さらに7月15~17日には、横浜大空襲をはじめ、占領下の横浜や米軍基地などの写真や資料、約500点の展示がかながわ県民センター1階展示場(横浜市神奈川区)で行われる。16日には、同センター2階でウクライナ出身の歌手・カテリーナさんによるウクライナの民族楽器、バンドゥーラ弾き語りや「核のない世界」をテーマとした講演も行われる。
問い合わせは実行委員会(090・8726・5227)。
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