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Saturday, August 13, 2022

台風8号 土石流被災者、不安な週末 熱海市内 倒木や県道通行止め - 東京新聞

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木が倒れ、通行止めになった県道=熱海市内で

木が倒れ、通行止めになった県道=熱海市内で

 台風8号の影響で十三日、静岡県内各地でも激しい雨が降り、道路の通行止めや鉄道の運休や遅延、住民の避難誘導が相次いだ。熱海市でも長時間降り続き、昨年七月に伊豆山(いずさん)地区で起きた大規模土石流の被災住民は一年前のような被害が出ないかと不安な週末を余儀なくされた。

 十三日午前には土砂災害などの危険があるとして、県東部や伊豆地方の自治体では住民に避難を促した。

 伊豆半島では雨量の増加や倒木による通行止めが相次いだ。熱海市でも午前、県道熱海箱根峠線で倒木があり、五時間以上通行止めが続き、バス一台が立ち往生した。夕方には国道135号(東海岸町地区−門川地区)などが雨量規制で通行止めになった。

 市では市内全域の二万一千五十四世帯三万四千七百九十一人に「高齢者等避難」を発令。市内七カ所に避難所を開設した。

 土石流の発生現場からほど近い七尾団地に暮らす大友勇さん(78)は「避難所までが遠く、雨の中ではなかなか行けない。それなら団地の中で避難してしまおうということになる」と不安な胸中を明かす。また、雨量規制により通行止めが相次いだことにも触れ、「道がふさがってしまうと、身動きがとれなくなる」と語った。

 土石流により自宅が流失し、現在は神奈川県湯河原町の「みなし仮設」で生活している田中均さん(65)は「(伊豆山地区の住民)みんなにはできるだけ避難してほしい」と願う。大災害から一年以上過ぎ、被害を甚大にしたとされる盛り土も伊豆山地区に残っている現状に触れ、「あれだけの被害が出た地域。『うちは大丈夫だ』と思う人もいるけれど、『まさか』ということが起きてしまう」と一年前の光景を思い浮かべ、憂慮していた。(向川原悠吾)

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