東日本大震災で大きな被害が出た岩手県宮古市出身で、東京在住のレゲエ歌手、リクルマイさんは、親戚らの体験をもとに被災者の心境をつづった曲を全国で歌ってきた。被災地では「当事者ではないのに受け入れてもらえるのか」、他の地域では「楽しい場にそぐわないのでは」――。葛藤しつつも、きれい事だけでは済まない思いを音楽で語り継いでいる。
「不安は募る不満も募る 果たして家に帰れるの」。2月の夜、千葉市の多国籍料理店に、リクルマイさんの伸びやかな声が響いた。2014年に作った「きたぐにのはる」は明るい曲調だが、避難所生活のいら立ちや、日常を取り戻した東京との温度差など、被災者の気持ちを“毒”も交えて描く。それまで歌っていた英語の曲などと雰囲気は違ったが、30人ほどの客はリズムに合わせ体を揺らしていた。
からの記事と詳細 ( 東日本大震災12年:被災者の心、レゲエで 宮古出身の歌手、葛藤しつつ全国で歌い継ぐ /岩手 - 毎日新聞 )
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