能登支援へ団体設立 物資配布も
能登半島地震で被災した障害者らを支援しようと、金沢市久安のグループホーム「ハートの家」が、ボランティア団体「のとささえーる」を立ち上げた。避難所に身を寄せるのが難しい障害者とその家族を、施設で受け入れる方針。宮城県石巻市の災害ボランティア団体が現地入りする際の拠点にもなっている。 (奥田哲平)ハートの家管理者の藪下佳代さん(50)は1日の地震後、つながりのある障害者施設と連絡を取り、何とか無事を確認した。ただ、障害者の中には「環境の変化に敏感で避難所に入れない人もいる」と懸念し、ハートの家で空くワンルームの3部屋を用意した。
交流サイト(SNS)で発信したところ、徐々に問い合わせが増えている。金沢市内で1人暮らしをしていた障害者が地震に不安を覚え、入所を希望する相談もあった。「家族を含めていったん避難し、次にどういう福祉サービスが必要なのか提案しながら支援したい」という。能登を支え、エールを送る意味で名付けた「のとささえーる」として寄付金を募り、避難者の身の回り品などをそろえる予定。被災地に残る障害者施設向けに、必要な物資を届ける活動も始める。
2011年の東日本大震災を機に設立された一般社団法人「ビッグアップ石巻」とも連携。施設が借りるアパートの1部屋を提供し、被災地で活動するメンバーが拠点として利用している。団体は3日夜に珠洲市内に入り、市社会福祉協議会の運営支援や避難所での物資配布を続けている。メンバーで石巻市議の原田豊さん(43)は「支援者も体力的に、精神的にクールダウンできる時間と場所が必要。とてもありがたい」と話す。
ハートの家は訪問ヘルパー事業を母体としており、藪下さんは「今後は、能登半島から高齢の親を呼び寄せた金沢市内などで、在宅ヘルパーが必要になるはず。長期的に草の根で支援を続けたい」と話し、有償ボランティアとして派遣する取り組みも見据える。障害者らの施設入居の相談は、利用する相談支援専門員に連絡してほしいという。
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