災害時の避難生活で不足しがちな栄養素について栄養士や薬剤師が学び、健康を守るための備えや対策を考える講演会が、6日夜、神戸市で開かれました。
この講演会は、避難生活を送る人たちの健康を守ろうと、兵庫県栄養士会と神戸市薬剤師会などが開き、オンラインを含めおよそ300人が参加しました。
災害時の医療に詳しい神戸大学医学部の小谷穣治 教授が講演し、避難所ではおにぎりやパンなど炭水化物を多くとるようになり、便通が悪くなったり歯が弱くなったりする人が多いと指摘しました。
その上で、以前、被災地で支援物資として届いたたくあんを提供すると被災者の便通がよくなったという経験を紹介し、賞味期限が長く、食物繊維やビタミン、ミネラルを多く含む食料を提供することが大事だと呼びかけました。
また、日本栄養士会の専門家は、水分が不足すると脳梗塞などを起こしやすく、また、栄養が偏るとかぜをひいたり胃腸が弱ったりすると説明しました。
そして、避難生活ではカップめんなどにより塩分が多くなりがちで、血圧が高い人はスープのもとを半分に減らすなどの工夫が必要だと述べました。
講演会を開いた神戸市薬剤師会の安田理恵子 会長は、「被災した人たちが健康を保てるよう、さまざまな職種の人たちが力をあわせて取り組んでいきたい」と話していました。
からの記事と詳細 ( “被災者を栄養面で守る”県栄養士会と神戸市薬剤師会が講演会|NHK 兵庫県のニュース - nhk.or.jp )
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