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Saturday, September 5, 2020

台風10号接近「この間のようになったら…」 九州豪雨被災者、避難生活さらなる長期化懸念 - 毎日新聞 - 毎日新聞

 「伊勢湾台風級」とされる巨大な台風が九州に近づく中、7月の九州豪雨で家に住めなくなり、避難所生活を続ける熊本県の被災者たちが不安を募らせている。台風で再び被害が出れば、既に2カ月に及ぶ避難生活が更に長期化する恐れもある。台風接近に備え、6日には台風による避難者の受け入れも始まるが、避難所が「密」になることによる新型コロナウイルス感染拡大を懸念する声も上がる。

 球磨川の氾濫で大きな被害が出た球磨村の住民約160人が避難する多良木(たらぎ)町の旧多良木高校。自宅に戻ったり仮設住宅に移ったりして避難者が減少したことに伴い、空調の利きが悪い第2体育館を閉じて第1体育館などに集約していた。だが6日には、台風のために避難してくる村の住民も受け入れるため第2体育館を再び開放。最大約150人を新たに受け入れることにしている。

 一方で懸念されるのが新型コロナの感染拡大だ。村の職員は「もし大勢押し寄せたら密になる状況は避けられない」として、避難所の出入り口を1カ所にし、入場時の検温と消毒を徹底して感染防止を図る。球磨村から避難している30代の男性は「職員がマスクの着用や手洗いを細かく呼びかけているので大丈夫だと思うが、避難者が増えるかもしれないので気をつけたい」と警戒を強めた。

 国土交通省は球磨川が再び氾濫する可能性にも言及し、警戒を呼びかけている。球磨村は7月の豪雨被災者向けに旧多良木高校を含めて村内外に6カ所の一般の避難所を設置しているが、うち3カ所を台風避難者用にも開放したうえで、新たに球磨中学校体育館を避難所にし、6日午前から受け入れを始める。村担当者は「既存の避難所では手狭になりそうだった。人と人の間隔を確保することも気をつけたい」と話す。

 被災者にとっては残した我が家のことも気がかりだ。球磨村の避難所となっている人吉市の市立第一中学校に家族4人で避難している球磨村渡地区の男性(73)は、自宅が豪雨で2階まで浸水して全壊。いずれ解体する予定だが「家財道具は家に置きっぱなしなので、今回の台風でみんな飛んでいってしまうかもしれない」と心配する。

台風10号に備えて、自宅の窓を板で補強する岩崎計通さん(奥)、秀子さん夫婦。被災した2階で生活しているが、台風に備え友人宅に避難することを考えているという=熊本県人吉市で2020年9月5日午後3時36分、徳野仁子撮影

 避難所以外で暮らす被災地の人からも不安の声が上がる。球磨村神瀬(こうのせ)地区の自宅に戻っている福島昭雄さん(69)は台風接近に備え、妻と八代市内のホテルに自費で避難する予定という。7月の豪雨では自宅に大きな被害はなかったものの、周辺の道路が寸断し、集落ごと一時孤立した。「この間のように孤立すれば身動きが取れなくなる。豪雨の時は近くの避難所がいっぱいで受け入れてもらえなかったし、コロナも怖い」と訴えた。【平川昌範、栗栖由喜、浅野翔太郎】

風の強さと影響 ※数字は瞬間風速(メートル毎秒)

猛烈な風   60以上 倒壊する住宅がある

非常に強い風 50以上 多くの樹木が倒れる。電柱やブロック塀で倒れるものがある

   〃   40以上 走行中のトラックが横転する

強い風    30以上 何かにつかまっていないと立っていられない。屋根瓦などが飛散

   〃   20以上 風に向かって歩けない

(日本風工学会の資料を基に作成)

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September 06, 2020 at 03:30AM
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