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Tuesday, January 5, 2021

被災地明るく、作文に込め 芦北高・橋本さんが全国コンクール最優秀賞 - 熊本日日新聞

taritkar.blogspot.com

 昨年7月の豪雨で熊本県芦北町の自宅が被災した芦北高2年の橋本留奈さんが、全国子ども防災作文コンクール(同コンクール実行委主催)で最優秀賞を受賞した。小学3年の頃から全国の被災地でボランティアをしており、「困っている人がいたら、一番に手を差し伸べられるようになりたい」と思いをつづった。

 関節が柔らかい半面、転んでけがをしやすい「全身関節弛緩[しかん]」という体質の橋本さん。ボランティアでは体質の長所を生かして狭い民家の床下に潜って泥をかき出す作業などに精を出す。

 ボランティアのきっかけは、2012年の九州北部豪雨。被災者が「助けてください」と涙を流すのを報道で見て参加した。初めての活動で、「どうもありがとう」とお礼を言ってくれた高齢女性の笑顔が忘れられず、母仁美さん(47)と全国の被災地に足を運ぶようになった。

 昨年7月の豪雨では自宅が床下浸水したものの、それよりも被害の大きい知人宅の片付けに向かった。

 人の役に立ってうれしい半面、町内の悲惨な光景を見たり、流される人を救えなかったという体験を聞いたりするうち、「自分は被災者の悲しみを本当に理解できていなかった」と感じた。初のボランティアで笑顔を見せてくれた高齢女性も「本当はきつかったはず」と思い直した。

 作文のタイトルは「ともしび」。これからもボランティアを続け、被災地を明るくしていきたいとの願いを込めた。橋本さんは「周囲の人に助けられて今の私がある。だから私も優しくありたい」と決意を新たにしている。(澤本麻里子)

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