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Friday, May 31, 2024

能登地震から5か月 輪島朝市未だ復興進まず 津波被災者「車で逃げられず」 鹿児島 | 鹿児島のニュース|MBC NEWS ... - TBS NEWS DIG Powered by JNN

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能登地震から5か月 輪島朝市未だ復興進まず 津波被災者「車で逃げられず」 鹿児島 | 鹿児島のニュース|MBC NEWS|南日本放送

今月、震度7を観測した石川県を取材しました。発生から5か月を前に仮設住宅の建設が進む一方、壊れたまま手つかずのままの道路や建物が至る所に残されています。地震で大規模な火災が起きた「輪島朝市」や津波で自宅が壊れ仮設住宅で暮らす人たちを取材しました。

1月1日午後4時10分、能登地方を震源とするマグニチュード7.6の地震が発生。最大震度7を石川県の輪島市と志賀町で観測。住宅の被害は石川、富山、新潟の3県で12万戸を超え、これまでに260人が亡くなり、3人が行方不明です。

輪島朝市付近では地震発生直後に火災が発生。防火水槽や消火栓は断水で使えなかったため消火活動は進まず、およそ300戸が焼失し、焼け跡から10人が遺体で見つかりました。

(記者)「観光客でにぎわった輪島朝市。火災で多くの店が失われ、今も焦げたにおいがあたりに漂っている」

現場には花がたむけられていて、この日も手を合わせる人の姿がありました。

(輪島市で被災)「火事の様子を見て、たくさんの方が亡くなられて涙が止まらない。これだけ経っても変わらない状況はどうなのか」

祖母が朝市に、店を出していたという男性です。妻と息子2人を連れて地震後、はじめて訪れました。

(妻)「お茶を前を通ったら出してくれる店があった。こっちのビルやったかこっちか。今みんなでどこやったんやろなと」

輪島朝市は日本三大朝市の一つです。平安時代から続く市場には200以上の店が軒を連ねていました。海の幸や輪島塗などの民芸品も並び、多くの観光客でにぎわっていました。

(福岡直子さん)「もうここまでになっちゃうと、誰の家がどこだったのか思い出せない」

福岡直子さん(56)です。20年ほど前から母親と、自宅兼店舗で輪島塗や雑貨などを売っていました。

地震のあった元日は店は休みで、家でくつろいでいるときに突然の揺れに襲われました。

(福岡直子さん)「なんだろうという感じ。夢見ている感じ。悪い夢を」

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[能登半島地震関連]被災者の孤立防止や生活再建、新潟市が支援 みなし仮設入居者らの見守り事業、補正予算案を6 ... - 新潟日報デジタルプラス

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 能登半島地震の被災者対応として、新潟市は市営住宅や賃貸型応急住宅(みなし仮設)に入居する被災者らの見守り事業を行う方針を固めた。孤立の恐れがある人への個別訪問を行い、専門機関などにつなぐ支援を行う。関係予算を盛り込んだ2024年度一般会計補正予算案を6月定例会に提案する。

 5月30日の市議会議会運営委員会で報告した。見守り事業は、被災者の生活再建を支援し、対象は約2300世帯を見込む。事業費は1億5140万円を...

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Thursday, May 30, 2024

【石川】臨床宗教師 心をケア 被災者の悩み 移動喫茶で傾聴 :北陸中日新聞Web - 中日新聞

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被災者の話に耳を傾ける北原麻由子さん(左)=石川県穴水町大町で

被災者の話に耳を傾ける北原麻由子さん(左)=石川県穴水町大町で

  • 被災者の話に耳を傾ける北原麻由子さん(左)=石川県穴水町大町で
  • 傾聴の移動喫茶「カフェ・デ・モンク」=石川県穴水町大町で

穴水、志賀 長期的な視野で寄り添い

 能登半島地震の被災地では、傾聴に特化して被災者の心をケアする宗教者「臨床宗教師」が活動している。相手の価値観を理解し、被災者を支える専門家だが、石川県内には3人しかいない。このうちの1人、北原麻由子さん(53)=七尾市=は、さまざまな悩みに耳を傾ける「移動喫茶」を初めて開くなど長期的な視野で寄り添っている。(小林大晃)

 避難所になっている石川県穴水町さわやか交流館プルートの一角に「Cafe de Monk(カフェ・デ・モンク) ホッと居て」と書いた看板が立った。ケーキやコーヒーが用意され、北原さんらが避難者とテーブルを囲む。「文句でも、愚痴でも、黙っていてもいいんです」。僧侶を指す「モンク」と「文句」、「放っといて」の語呂になっている。

 臨床宗教師は東日本大震災をきっかけに必要性が指摘され、養成が始まった。東北大などに養成講座があり、高野山真言宗の僧侶である北原さんも東北大の養成講座を修了。熊本地震の被災地で研修もした。

 移動喫茶は地元出身の北原さんが仲間を募り、個人的に企画。同じ東北大の養成講座の修了生らとともに被災者に向き合う。地震から5カ月近く、避難所から仮設団地に移る被災者が増えつつある中で「地震直後の張り詰めた状況から緩んだ時にその人の本当の悩みや不安は表れる」という。

 同県志賀町では、町内で傾聴カフェ「夢小屋23」を主宰する真宗大谷派僧侶の臨床宗教師、松本二三秋さん(75)が、中部臨床宗教師会と連携して3月下旬に移動喫茶を始めた。東海3県(愛知、岐阜、三重)のチームが入れ替わりで応援に入っているが、奥能登は「距離があり、宿泊場所も限られ、東海地方からの行き来が難しい」(北原さん)という。

 中部臨床宗教師会にとっては大規模災害で本格的な活動は初めて。浄土宗僧侶の坂野大徹会長(64)=津市=は「継続して開き、顔なじみにならないと心の裏を吐露するまでには至らない」と指摘。傾聴は「悩みを自分自身で解決していく『気づき』を与えるもの。長いスパンで取り組む必要がある」と見据える。

 穴水町の移動喫茶は6月8日にもプルートで開かれ、以降は町内の仮設団地でも実施する考え。志賀町富来の仮設団地「とぎ第2団地」でも、6月2日から松本さんと中部臨床宗教師会が定期開催する。

【メモ】臨床宗教師 2011年の東日本大震災を契機に養成が始まった宗教者による心のケアの専門職。寺院や教会に属さず奉仕する欧米の聖職者「チャプレン」をモデルとし、布教や伝道は目的としていない。12年に東北大で養成講座が開設され、現在は上智など他大学にも講座がある。16年に日本臨床宗教師会が発足し、18年には資格認定制度も創設された。

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タレントの清水国明氏が都知事選へ出馬表明 災害時の被災者支援掲げ - 毎日新聞

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東京都知事選への立候補を表明し、ガッツポーズで意欲を見せる清水国明氏=東京都新宿区の東京都庁で2024年5月30日午後2時15分、米江貴史撮影 拡大
東京都知事選への立候補を表明し、ガッツポーズで意欲を見せる清水国明氏=東京都新宿区の東京都庁で2024年5月30日午後2時15分、米江貴史撮影

 タレントの清水国明氏(73)が30日、東京都庁で記者会見し、任期満了に伴う都知事選(6月20日告示、7月7日投開票)への立候補を表明した。首都直下型地震などを想定し、被災者を見据えた支援策の充実を公約に掲げる。

 清水氏は能登半島地震の被災地などで支援活動をしてきた。被災者が長期間の避難所生活を強いられる実態を問題視し、「日本は被災後の対応が遅れており、災害関連死は人災だ。避難後は短期間で安心して過ごせる住環境を備えておくなど対策に注力したい」と述べた。【米江貴史】

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能登被災者の「文句」、「モンク」が傾聴…主催の僧侶「不安な気持ちを吐き出せる場所に」 - 読売新聞オンライン

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 東日本大震災で被災者の話にじっと耳を傾け、寄り添ってきた喫茶店形式のボランティア活動「カフェ・デ・モンク」が今月、能登半島地震で被災した石川県穴水町で行われた。主催したのは、同県七尾市の僧侶北原 密蓮みつれん さん(53)。「誰でも参加でき、安心できる場所にしたい」と、今後も月1回のペースで開催したいという。

 11日午前、穴水町の避難所の一角に避難者ら5人ほどが集まった。「避難所の環境に慣れなくて大変」。参加者の一人が愚痴をこぼし、北原さんはそれを黙って聴いていた。他の参加者も「今も地震が怖い」「未来が見えない」などとそれぞれの胸の内を話した。午後には中高生2人が訪れた。

 初めての活動を終え、北原さんは、「話をただ聞いてほしい人がたくさんいると痛感した」と話した。

 「カフェ・デ・モンク」は、宮城県栗原市の曹洞宗通大寺住職・金田 諦應たいおう さん(68)が始めた活動。「モンク」は僧侶を意味する英語で、僧侶が被災者の「文句」を聴くこと、さらに被災者と一緒に「 悶苦もんく 」するという意味が込められている。

 穴水町出身の北原さんは、古里のために何か支援できないかと考え、共通の知人を介して金田さんに連絡した。「穴水で傾聴喫茶をしたい」と伝えると、金田さんは快諾。「穴水 Cafe de MonK ホッと居て」と書かれた木製の看板を作製してくれた。

 北原さんは中学校の元教員。「中高生ら子どもにとっても、不安な気持ちを吐き出せる場所にしたい。仮設住宅の住人がいなくなるまで活動を続けたい」と誓う。次回は6月8日の予定だ。

 北原さんは、医療機関や福祉施設などで悩みに寄り添う「臨床宗教師」だ。臨床宗教師は能登半島地震の被災各地で活動している。3月末から石川県志賀町などで傾聴を行う臨床宗教師で、三重県伊勢市の大口神社 権禰宜ごんねぎ ・伊藤仁美さん(59)は「考えを言葉にすることで、心の中を整理するお手伝いをしたい」と話す。

 東日本大震災や熊本地震では、うつ病や心的外傷後ストレス障害(PTSD)など「心の不調」を訴える人が相次いだ。輪島市など奥能登の市町によると、睡眠不足や食欲不振、アルコールの過度な摂取などの報告が上がっているという。

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Wednesday, May 29, 2024

那須の牛舎で火災 被災者の妻が顔にけが|下野新聞 SOON - 下野新聞

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被災者「半壊も認めて」 公費解体、全員の同意不要を国通知 - 47NEWS

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被災者「半壊も認めて」 公費解体、全員の同意不要を国通知  47NEWS
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Tuesday, May 28, 2024

田鶴浜高生が 被災者笑顔に 輪島でボランティア:北陸中日新聞Web - 中日新聞

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手のマッサージをする生徒(右側)と避難者=輪島市気勝平町で

手のマッサージをする生徒(右側)と避難者=輪島市気勝平町で

 県立田鶴浜高校(七尾市)の生徒が25日、能登半島地震で甚大な被害があった輪島市内でボランティア活動をした。希望した約80人が応急仮設住宅への引っ越しを手伝ったり、避難者と会話をしたりした。

 福祉避難所となっている輪島市気勝平町の介護老人保健施設「百寿苑」では、衛生看護、健康福祉両科の15人が参加。手のマッサージでは「痛くないですか」と声をかけながら、香り付きのオイルを使って手をさすったり、手首を回したりした。

 関節が曲がってしまう持病を抱える百成(どうめき)玲子さん(82)は自宅が全壊し、この施設に身を寄せる。高校生からマッサージを受け「手が柔らかくなった気がする。きれいになってよかった」と笑顔を見せた。

 ボランティアに参加した健康福祉科3年の橋本弥奏(みかな)さん(18)は、志賀町の自宅が全壊し、現在は町内のみなし仮設住宅で暮らす。「同じ苦しみを抱える被災者が、乗り越えられるようにサポートしたい」と思いを語った。マッサージ後は「被災者の笑顔が見られてほっとした」と話した。(岩本雅子)

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コミュニティーFMで能登の被災状況を発信 関大生「忘れないで」 - 毎日新聞

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非常食を試食する関西大社会安全学部の近藤誠司教授のゼミの様子。実際の味を確かめ、コミュニティーFMでの伝え方に役立てる=大阪府高槻市の関西大高槻ミューズキャンパスで2024年5月16日午後3時13分、山本康介撮影 拡大
非常食を試食する関西大社会安全学部の近藤誠司教授のゼミの様子。実際の味を確かめ、コミュニティーFMでの伝え方に役立てる=大阪府高槻市の関西大高槻ミューズキャンパスで2024年5月16日午後3時13分、山本康介撮影

 コミュニティーFMで防災・減災に関する情報を発信し続ける関西大(本部・大阪府吹田市)の学生が、能登半島地震の被災地で体験したボランティア活動を放送で報告した。「被災地のことを忘れないで」。現地の住民から受け取ったメッセージを胸に、支援の継続を呼びかけている。放送はインターネット上で公開されている。

 学生は社会安全学部の近藤誠司教授(災害情報論)のゼミ生。コミュニティーFMやケーブルテレビなどのローカルメディアと連携し、地域防災の啓発に取り組んでいる。

 「ぼうさい甲子園」(1・17防災未来賞)でグランプリ(2019年度)など数多くの賞を受賞。現在は所属する26人が10のプロジェクトを進めている。近藤教授は「学生が実体験に基づき得た知識や情報を発信することで新たな気付きが生まれ、私を含めた受け取る側の学びにもつながる」と狙いを説明する。

 連携しているコミュニティーFMの一つが、滋賀県草津市の「えふえむ草津」だ。「Happy BOUSAi(ハッピー防災)」という番組で、パーソナリティーと市危機管理課の職員を交えて、日常生活でも役立つ防災情報を届けており、17年6月から続けている。

 7日分の放送には、石川県輪島市町野町地区で3月25~26日に実施したボランティア活動の様子を発信した。ボランティアは、阪神大震災の記憶の継承に取り組むNPO法人「阪神・淡路大震災1・17希望の灯(あか)り」(神戸市)の藤本真一代表理事が引率し、ゼミからは5人が参加した。

 収録には、いずれも4年の西出梨乃さん(21)と矢嶋爽花(さやか)さん(21)が臨んだ。ネットには編集された約33分が公開されている。

関西大の学生が仏具を搬出した岩倉寺本堂の裏側=石川県輪島市町野町で2024年3月25日午前11時42分、山本康介撮影 拡大
関西大の学生が仏具を搬出した岩倉寺本堂の裏側=石川県輪島市町野町で2024年3月25日午前11時42分、山本康介撮影

 放送ではまず、500年以上前に建てられ、地震で倒壊した岩倉寺の本堂から仏具を搬出した経験を振り返った。歴史的価値のある仏具を多数搬出することができ、西出さんは「住職のうれしそうな表情を見ることができ、力になれたのがうれしかった」と語った。

 ただ、余震が起きる可能性があるなど危険が伴うため、矢嶋さんは安全確認を徹底し、短時間で作業したと強調。「ボランティアに慣れた大人の判断もあり、けがすることなく終えられた」と説明した。

 その後、避難所前で炊き出しをしたり、チームに分かれて民宿や家屋の掃除を手伝ったりした様子を解説した。

 初めて被災地でのボランティアに参加した矢嶋さんは、現状を目にすることで得られる情報があると学び、「最初のきっかけは何でもいいので、少しでも多くの人がボランティアや被災地の状況などに興味を持ってもらいたい」と話した。

 被災者からは「来てくれてありがとう。周りの人にも被災地の状況を伝えてほしい」と言葉を掛けられた。このことが印象に残っているという西出さんは「現地の人は『災害があったことを忘れられるのでは』と思っていながら不安な生活を過ごしている。離れていても『被災地を忘れない』と寄り添い続けたい」と、今後も継続した支援が必要だと実感している。

 ゼミ生は兵庫県尼崎市のコミュニティーFM「みんなのあま咲き放送局」でも防災情報を発信しており、被災地での活動報告を31日分放送の回に向けて収録した。5月下旬にも2回目のボランティアで輪島市入りした。【山本康介】

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【石川】プロがメーク 被災者に笑顔 輪島の住職 無料体験催し支援:北陸中日新聞Web - 中日新聞

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被災した女性たちにぴったりの化粧を施す中野剛章さん(左)=18日、石川県輪島市町野町の東陽中で

被災した女性たちにぴったりの化粧を施す中野剛章さん(左)=18日、石川県輪島市町野町の東陽中で

 石川県輪島市町野町の佐野寺の谷隆秀(りゅうしゅう)住職(54)が、能登半島地震で被災した地元の女性を対象にプロによる化粧を無料で楽しんでもらう取り組みを続けている。癒やされてほしいとの思いから、定期的に寺や地元の避難所にブースを開設。施術はメークアップアーティスト中野剛章(よしあき)さん(55)=横浜市=が担当し、女性たちを笑顔にしている。(西川侑里)

 「マスカラは斜めにするとよく付きますよ」「眉毛はかくっていうよりも整えるイメージです」。中野さんは18日、避難所となっている輪島市東陽中学校体育館で次々にやってくる女性たちと1人ずつ向き合い、豊富な種類からぴったりの化粧道具を選んで、ブラシをはたいた。

「自分じゃないみたい」評判上々

 自宅が全壊し、この避難所から会社に通う高安静子さん(38)はメークが終わった後に鏡を見て「自分じゃないみたいで恥ずかしい」と照れ笑いを浮かべた。断水中は化粧を落とせないためできず、復旧してからもしない習慣がついてしまい、震災以来初めての化粧だったという。
無料の化粧支援を企画した谷隆秀住職

無料の化粧支援を企画した谷隆秀住職

 谷住職によると、今回が4回目の開催で、2月上旬から続ける。これまで寺の中で施術をしていたが、より多くの人が受けやすくするため、今回初めて場所を変えた。震災後に住民の避難所になっていた寺内に浄水器を設置するために訪れたボランティアを通じて中野さんと知り合い、女性たちに化粧を施す提案を受けたという。「震災後は、皆さん女性らしいことを意識できていなかっただろうなと想像できた。何か提供できればと考えていたので、いいご縁があってうれしい」と話す。

 中野さんは車などで奥能登地域に通い、別の民間団体とつながった同県珠洲市内を含めて計50人余りの被災女性たちに化粧を施している。「笑顔になったり楽しい気持ちになったりしたとの感想をいただけて、メークの仕事をしていて良かったと改めて思わせてもらえた」と手応えを明かし、今後も続ける予定という。

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Monday, May 27, 2024

天皇、皇后両陛下が岡山・倉敷市訪問 西日本豪雨の被災者と懇談 - 毎日新聞

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まびふれあい公園で西日本豪雨の被災者と懇談される天皇、皇后両陛下=岡山県倉敷市真備町地区で2024年5月26日午後4時25分(代表撮影) 拡大
まびふれあい公園で西日本豪雨の被災者と懇談される天皇、皇后両陛下=岡山県倉敷市真備町地区で2024年5月26日午後4時25分(代表撮影)

 天皇、皇后両陛下は26日、2018年7月の西日本豪雨で甚大な被害を受けた岡山県倉敷市真備町地区を訪問し、被災者と懇談された。両陛下は浸水した市街地を見渡せる公園を視察した際、犠牲者を悼むため深く頭を下げて黙礼した。両陛下が西日本豪雨の被災地を視察したのは初めて。

 同地区は川の堤防の決壊で約3割にあたる約1200ヘクタールが浸水し、災害関連死を含めて74人が亡くなった。両陛下は災害後に整備され、防災拠点の機能もある「まびふれあい公園」を訪問。伊東香織市長の説明で決壊した場所などを確認し、復興の取り組みを聞いた。天皇陛下は「(復興で)何を大切にして取り組まれましたか」と質問し、皇后雅子さまは「今は何割ぐらいの方が戻ってこられましたか」などと尋ねていた。

 その後、両陛下は自らも被災しながら地域活動に取り組んできた住民3人と懇談した。自宅が大規模半壊した同地区まちづくり推進協議会連絡会会長の高槻素文さん(76)は、祭りの再開に奔走したことを説明。天皇陛下は「何が一番ご苦労されましたか」と声を掛け、雅子さまは「ご自身のおうちが被災されて」と気遣った。

倉敷市真備町地区 拡大
倉敷市真備町地区

 商工会役員の中山正明さん(70)、ボランティア団体代表の中尾幸子さん(75)はいずれも自宅が全壊した。中山さんは被災した約500事業者のうち、約9割が事業を再開したことを伝え、陛下は「大変なご尽力をされたのですね」とねぎらった。中尾さんは被災者の生活相談や交流の機会を作るボランティア活動を続けており、雅子さまは「皆さんどんなことを心配されていましたか」と尋ねていた。

 これに先立ち、両陛下は岡山市のジップアリーナ岡山で開催された全国植樹祭に出席した。天皇陛下は「恵みをもたらす森林を、健全な姿で未来の世代に引き継いでいくことは、私たちに課せられた大切な使命であると考えます」とあいさつした。

 式典の冒頭、両陛下は参加者とともに能登半島地震の犠牲者に黙とうをささげた。陛下は花粉の少ない品種のスギやヒノキなどを、雅子さまは岡山市の木のクロガネモチなどを植樹した。【高島博之】

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ニーズはあるのに… 原発被災者の保養活動が縮小する理由とは - 毎日新聞

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馬との触れ合いを楽しむ福島の子供たち=札幌市南区で2024年3月30日午後3時9分、片野裕之撮影
馬との触れ合いを楽しむ福島の子供たち=札幌市南区で2024年3月30日午後3時9分、片野裕之撮影

 東京電力福島第1原発事故の影響を受けた福島の子供たちを短期間受け入れる保養活動が、全国的に縮小している。放射能汚染の影響を懸念する声が残る中、自然の中でリフレッシュする場を提供する保養のニーズは消えていないが、2023年には全国組織が活動を実質的に休止。関係者は「どう続ければいいのか」と苦悩している。

 3月29日、残雪に覆われた札幌市南区の農村地帯に福島県の子供たちの歓声が響いていた。

 家族5組15人が、5泊6日で北の大地の食や自然を体験。郡山市の小学6年(当時)、柳沼楓さんは「雪遊びがすごく楽しい」と目を輝かせ、福島市から子供2人と参加した大内飛香(あすか)さん(46)も「福島は場所によっては空間線量が高い所もある。気を使わず外遊びできる保養は本当にありがたい」と喜んでいた。

 今回の保養には原発事故が起きた11年に生まれた小学6年生が多く訪れた。主催したのは、NPO法人「福島の子どもたちを守る会・北海道」だ。

 企業、個人などからの寄付金や全国組織からの支援金を活用し、11年夏以降、24回の開催で延べ886人を受け入れてきた。参加者は滞在期間中、雪遊びやアイヌ文化体験を楽しんでおり、今回も定員の倍の30人の応募があった。

 参加した親からは「みんな不安の中で子育てしてきて、今も内部被ばくの検査をしている。保養先でなら本心で話せる」との声も聞かれた。保養は、悩みを抱えた親のよりどころになっている側面もある。

「地元で話しにくい」とこぼす親も

 だが、事故から13年がたち、受け入れ団体を取り巻く状況は厳しい。

 新型コロナウイルス禍による休止を経て23年に活動を再開した北海道富良野市の「ふらのチャリティウォーク」は24年も実施を予定しているが、運営する吉田うららさん(72)は「これで最後かもしれない」とこぼす。

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Sunday, May 26, 2024

被災者支援で中学生に指導 Bリーグ決勝で社会貢献活動/バスケ - サンスポ

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クリニック終了後、記念撮影する石川県の中学生たちと横浜BCの森井健太ら=横浜アリーナ

バスケットボール男子・Bリーグは25日、決勝が行われている横浜アリーナで能登半島地震の被災者支援活動「With能登」を開催。被害が大きかった石川県奥能登地域の中学校バスケットボール部員男女計30人を招待し、サブアリーナでクリニック(バスケ教室)を開催した。

「With能登」と書かれたおそろいのTシャツ姿の中学生たちは、Bリーグ1部(B1)、横浜BCのコーチらの指導の下、1対1での攻撃と守備の練習や、PG森井健太(28)やSG松崎裕樹(23)も交えてのミニゲームで汗を流した。

「自分のチームに帰っても使える技を身につけられてよかった」とは端統司くん(14)=七尾市立中島中3年。「こういう場を開いてくれて感謝しています」と喜んだ。

石川県野々市市出身の森井は以前から珠洲市でバスケ教室を定期的に開いており、今回参加した中学生には小学校時代から参加していた子も。

「小学校から見ていた子から元気をもらって、楽しい時間だった」と笑顔だ。1月1日の地震の後、まだ自身も帰省できていないそうで「子供たちが元気を取り戻せていないと聞いて心配していたので、こういう場を作ってもらえてありがたい」と喜んでいた。

中学生たちは26日に決勝第2戦の前にメインアリーナのコートで紅白戦を行い、その後は第2戦を観戦する。

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Saturday, May 25, 2024

海辺のバラ 被災者癒やす 穴水・澗口さん方 400株 地震に耐え見頃:北陸中日新聞Web - 中日新聞

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海辺の薔薇園に色鮮やかに咲く多種多彩なバラ=穴水町沖波で

海辺の薔薇園に色鮮やかに咲く多種多彩なバラ=穴水町沖波で

 穴水町沖波の澗口良夫さん(75)方で、約150品種400株のバラが今年も見頃を迎えた。育て始めて50年の今年は、能登半島地震による地割れなどの被害もあったが、変わらず華やかに咲き誇り、被災者の癒やしとなっている。(小林大晃)

 七尾湾に面している澗口さん方の庭園は「海辺の薔薇(ばら)園」と銘打ち、約2500平方メートルに多種多彩なバラが植わる。深紅のグランデアモーレや黄色のイングリッシュローズなどが鮮やかに目を引く。見頃の時期は無料開放しており、昨年は町内外から約800人が訪れた人気スポットだ。

 金沢市のバラ園を見たのをきっかけに、独学で育て始めたという澗口さん。来訪者の増加に備え、テーブルや椅子を設けた休憩所を増設する矢先、地震に見舞われた。

 園内は地割れが数カ所で起き、ツルバラを絡ませる支柱も傾いたが、幸い大きな被害はなかった。咲くか心配だったが、4月に入り葉の色や新芽が出る様子を見て安心したという。「去年みたいにはいかないが、ちゃんと咲いてくれた」と胸をなで下ろす。

 地震を受け、今年は「再会に感謝とありがとう」などと書いた看板を園の入り口に掲げた。澗口さんは「輪島市の被災者もバラを見て顔色が明るくなった。少しでも元気を与えられれば」と話した。

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Friday, May 24, 2024

石川 輪島 被災者から生活の悩み聞き取り行政の支援につなぐ | NHK - nhk.or.jp

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そして、数人の班に分かれて市内を巡り、1軒1軒を訪問して地震後の生活での悩みや困ったことがないか聞き取りを行いました。

この取り組みを行っている「ダイバーシティ研究所」によりますと、25日までに輪島市内の4割ほどの住宅を訪問し、精神面の不調や住宅の再建についての悩みなどが寄せられているということです。

聞き取った内容は今後、市などに報告して被災者を支援する施策につなげていくとしています。

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<EYES> NPOカタリバ代表 今村久美さん 被災者にお出かけの機会を:中日新聞Web - 中日新聞

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 「何も楽しいことがありません。子どもがかわいそう」「震災の影響で失業したので、生活が困窮している。子どもには、娯楽どころか習い事、部活動の継続も困難」「自宅は一部損壊で、修繕費は自己負担。なかなか自由になるお金がない」

 これは、能登半島地震被災地の保護者向けアンケートに寄せられた声。発災から5カ月近くたつ今も、能登半島ではインフラの復旧がままならない地域もあり、多くの人が大変な生活を続けている。そんな状況の中、ゴールデンウイークを前に、カタリバと、遊びの予約サイトを運営する「アソビュー」は、被災地で子育てする保護者にお出かけなどに関するアンケートをした。

 答えてくれた154人のうち約9割が、「震災後、お出かけや遊びの機会が減った、なくなった」と回答。別の設問で「震災の影響で、(昨年と比較して)ゴールデンウイークのお出かけの機会が減った」と回答した人に理由を尋ねると、7割超が「経済的な理由」と答えた。

 倒壊した家屋がそのままになっている地域では、子どもが普段、自由に遊べる場所も限られている。コロナ禍が明け、外出ムードが高まる世間とは裏腹に、金銭的な理由や、家の片づけ、周囲の環境から、出かけることができない被災地の現状が明らかになった。

 そこで、アソビューと協働し、被災地の家庭に、お出かけや遊びに使えるクーポンを配布するプロジェクトを開始する。その資金を集めるため、同社のサイト内でクラウドファンディングを実施中なので、ご協力いただけたらうれしい。今回の取り組みが被災地の家庭にとって、明日もがんばろうと思えるエールになればと願っている。

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阪神・淡路の被災者支援や終末期ケアに尽力 医師の梁勝則さん死去 - 神戸新聞NEXT

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梁勝則さん(2019年撮影)

 阪神・淡路大震災の被災者支援、終末期ケアに尽くした医療法人社団林山朝日診療所(神戸市須磨区)理事長で、医師の梁勝則(リャン・スンチ)さんが21日午後1時57分、脳幹出血のため神戸市中央区の病院で死去した。68歳。島根県出身。通夜は24日午後6時から、葬儀・告別式は25日午後1時から、いずれも神戸市兵庫区新開地3の2の15、平安祭典神戸会館で。喪主は妻の宇野(うの)さつきさん。

 群馬大医学部を卒業、1995年の阪神・淡路大震災時は避難所や仮設住宅で診療し、被災者を支えるNPO法人「阪神高齢者・障害者支援ネットワーク」(当時)の理事長も務めた。

 自身のクリニックでは、在宅医療や緩和ケア、認知症ケアに取り組んだ。2019年に喉頭がんが見つかり、治療していたという。

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Thursday, May 23, 2024

被災者や地域住民の居場所づくりに 「スクールドッグ」と住民らが交流 - 日本海新聞

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  • 青木さん(中央)の説明を受けながらスクールドッグと触れ合う参加者=23日、鳥取市若桜町のとっとり震災支援連絡協議会事務所

 犬との触れ合いを通して心身の安定や新たな居場所づくりにつなげてもらおうと、とっとり震災支援連絡協議会(佐藤淳子代表)は23日、鳥取市若桜町の同会事務所で、「スクールドッグ」と住民らが交流するワークシ...

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Wednesday, May 22, 2024

生かされた命被災者のために、同僚連れ東日本や能登へ…阪神大震災で阪高から転落寸前のバスに乗務 - 読売新聞オンライン

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 阪神大震災で倒壊した阪神高速道路の橋桁から奇跡的に転落を免れたバスに乗車していた運転手の男性が、会社の同僚と一緒に能登半島地震などの被災地でボランティアをしている。「生かされた命を役立てたい」。男性の思いは、若い後輩たちも巻き込んだ活動につながっている。(京都総局 下林瑛典)

 1月の能登半島地震で震度7を観測し、2人が亡くなった石川県志賀町。4月7日、帝産観光バス京都支店(京都府長岡京市)の安井義政さん(62)が同僚ら約10人と、傾いた蔵の片付けにあたっていた。

 約7時間、黙々と畳やふすまを運び出し、「実際に作業すると、被害の大きさを実感する」と話した。住人の男性(88)は「1人じゃどうしようもなかった。遠くから来てくれてありがたい」と喜んだ。

 1995年1月17日、安井さんは長野県のスキー場から神戸へ向かう夜行バスの交代要員として、運転する先輩の隣で乗務していた。阪神高速神戸線を走行し、兵庫県西宮市にさしかかった時、突然大きな揺れに襲われ、道路が波打っているのが見えた。「ブレーキがきかへん」。先輩の叫び声が聞こえた。

 長い揺れの後、安井さんは先輩や乗客3人と後方の扉から脱出し、非常階段で地上に下りた。対向車線から落下したとみられる車が火柱を上げていた。

 見上げると、バスは前輪が宙に浮いた状態で止まっていた。使い捨てカメラで撮影し=写真=、「あと1メートル進んでいたら……」と震えた。落下を免れたバスは、震災を象徴する場面として海外のメディアでも報じられた。

 震災後もドライバーを続けている安井さん。ボランティアを始めたのは、2011年の東日本大震災がきっかけだった。

 同僚らに「阪神大震災の時に全国から助けてもらった。今度は自分たちが助けないと」と声をかけ、社長に直談判。発生から約半年後、約50人と一緒に岩手県陸前高田市に入った。16年7月には熊本地震で被災した熊本県西原村を訪れた。

 安井さんは参加する後輩たちに、スマートフォンに保存したバスの写真を見せ、阪神大震災の経験を話している。「当時を知っている人が、知らない人に伝えることが大事」と考えるからだ。

 能登半島地震が発生した今年の元日は、京都市内の自宅にいた。テレビで流れた石川県輪島市の朝市通りの火災が、29年前に西宮市で見た光景を思い出させた。今回も社長に掛け合い、被災地へ行く参加者を募った。

 能登のボランティアに参加した運転手の田中 一色ひいろ さん(24)は、陸前高田市出身。東日本大震災で小学5年の時に被災した。津波を思い出すかもしれず、能登に行くことにためらいがあったが、安井さんや先輩社員から「厳しいなら何もしなくても大丈夫だから、行かないか」などと声をかけられ、足を運んだ。

 田中さんは「東日本大震災では大勢の人に助けてもらい、自分も恩返しをしなければと考えた。少しは役に立ったと思うので、参加できてよかった」と話した。

 安井さんは「僕らのように被災した経験がある人間が行動することで、支援の輪が広がればいい。これが、生きながらえた自分の使命だと思う」と語った。

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Tuesday, May 21, 2024

被災者の健康支える足ケア 大阪の看護師ら、けがや感染症防ぐ:朝日新聞デジタル - 朝日新聞デジタル

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 能登半島地震の被災者の足を洗ってケアする。そんなボランティア活動を続けている大阪の看護師らがいる。名付けて「足浴ナイチンゲール」。けがや感染症を防ぎ、健康を保つ効果があるという。被災者を足元から支えている。

 「気持ちいい」。4月21日、石川県輪島市の高齢者施設。看護師の細田夕子さん(45)に足…

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Monday, May 20, 2024

「被災者のカルテを」避難所外の被災者の把握強化の方向性を了承 国の有識者会議 - goo.ne.jp

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 災害に見舞われた際、自宅や車の中で避難生活をする人への支援について、国の有識者会議はより詳しく状況を把握できるよう、聞き取りの統一した様式を作るなどの方向性を了承しました。

 内閣府の有識者会議は、災害が起こった際に避難所に入らず自宅で生活する「在宅避難」や、車の中で過ごす「車中泊避難」も含めたすべての避難者への支援を強化しようと、2023年8月から検討を始めました。

 会議によりますと、2011年の東日本大震災の際、岩手県で地震発生からおよそ3週間後に自宅で食事などの支援を受けていたのは2万4000人を超えていて、避難所にいる人とほぼ同じ人数でした。

 また、過去の災害関連死では、避難所ではなく自宅で死亡した人の割合が高いことが分かっていますが、すべての都道府県にアンケートをしたところ、半数近い22の自治体が在宅避難者を把握する方法について「決まったものはない」と答えたということです。

 有識者らは20日、「被災者のカルテを作るといった取り組みが重要」などと指摘し、避難所以外にいる人も含め、被災者に対する聞き取りの統一した様式を作るなど、状況の把握に向けた強化策の方向性を了承しました。

 有識者らは統一様式を作る狙いについて、行政機関だけでなく福祉関係者も含めたすべての支援者が使えて避難者の情報を共有しやすくすることだとしています。

 また、聞き取りを災害の直後や仮設住宅へ移る時など、様々な段階で行うよう求めています。

 内閣府は、最終的な議論の結果を6月をめどに取りまとめる予定で、国としての取り組みの方針は年内にも打ち出したいとしています。

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2地域居住で能登活力向上、石川 被災者支援、地震復興へ計画案 - 沖縄タイムス

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 石川県は20日、能登半島地震復旧・復興本部会議を開き、復興計画案をまとめた。人口減加速による地域の衰退を防ぐため、都市と地方を行き来する2地域居住などを推進して地域の活力を向上させる。2032年度末までの9年間で、災害に強いインフラ整備、なりわいやコミュニティーの再建、被災者への生活支援に取り組むことが柱。6月に決定する。

 計画案は、半島では地震前から人口減や高齢化が進んでいたと指摘し「被災前への復元ではなく、未来志向で良い状態へ持っていく」と強調。

 2地域居住は、平日は都市部で暮らす人が、休日には能登で復興活動に携わるといった生活を想定。推進に向けた具体策の検討に入る。(共同通信)

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Sunday, May 19, 2024

「仮放免中だけど……」 ウガンダ人ら9人が被災地へ - 毎日新聞

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被災地に向けてマイクロバスに乗り込む仮放免中の外国人ら=愛知県津島市で2024年5月5日(真野明美さん提供)
被災地に向けてマイクロバスに乗り込む仮放免中の外国人ら=愛知県津島市で2024年5月5日(真野明美さん提供)

 在留資格を失ったものの、入管施設への収容を一時的に解かれた「仮放免」中の外国人らを乗せたマイクロバスが今月5日、愛知県から能登半島地震で被災した石川県穴水町に向かった。仮放免者は原則、県外に出ることを禁止されている。そんな彼らがなぜ、被災地を目指したのか。

  <主な内容>
 ・頭をよぎった祖国の内戦
 ・入管からのGOサイン
 ・たどり着いた被災地
 ・仮放免中でも力になりたい

 バスに乗っていた外国人は、愛知県で暮らすウガンダ、コンゴ民主共和国、ブラジル、ウズベキスタン国籍の30~40代の男女計9人。そのうちの8人は、留学や就労、難民認定を求めて来日したが在留資格を失い、現在は仮放免中の身だ。入管の許可なしに県外に出ることは禁止されている。

頭をよぎった祖国の内戦

 そのうちの一人で、難民申請中のウィリアムスさん(46)=ウガンダ国籍=は現在、愛知県津島市で暮らす。今年1月、能登半島地震の被災状況を伝えるニュースを見て言葉を失った。跡形もなく崩れ落ちた家々、町中を焼き尽くす火災……。その様子は、かつて祖国で経験した紛争の惨…

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石川 輪島 梅雨に備えブルーシート配布 被災家屋の雨漏り防ぐ | NHK - nhk.or.jp

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輪島市では、ことしの元日の地震で震度7の揺れを観測し、今月14日までに全壊や半壊などの住宅の被害が1万4000棟余り確認されていますが、解体や壊れた屋根などの修理は進んでいません。

こうした状況を受けて市は家屋の雨漏りなどを防ぐため19日、市の文化会館で、被害を受けた市民に対してブルーシートと取り付けるためのロープの無料配布を行いました。

シートはサイズが異なる3種類のものを一世帯当たり5枚まで持ち帰ることができ、市民が次々と訪れて受け取っていました。

訪れた人たちによりますと、配布されたシートは被災した家屋の雨漏りを防ぐためや、倒れた墓石が傷まないように覆うためなどに使うということです。

訪れた40代の男性は、「家から取り出したものを雨から守るために使おうと思います。車が家の下敷きになってしまったので、子どもと歩いて持って帰ります」と話していました。

また、80代の女性は「家の壊れた部分にかぶせるためにもらいに来ました。家屋の解体がなかなか進まない中、無料でもらえるのはありがたいです」と話していました。

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歌手 大黒摩季さんが石川 輪島でライブ 被災者を励ます | NHK - nhk.or.jp

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大黒摩季さんは、チャリティーライブの収益などを義援金として能登半島地震で被災した自治体に届けるため、17日から石川県内を訪れています。

19日は輪島市を訪れて、市役所で坂口茂 市長と面会し「母が輪島塗が大好きで、私はこの地に呼んでいただいてコンサートを開かせてもらい、恩返ししたくて来ました。日本中が被災地を応援していることを忘れないでください」と述べて、義援金500万円の目録を手渡しました。

これに対し、坂口市長は「市民の皆さんも元気をもらえると思います。復興を進めるためにも大切に使わせていただきます」と感謝を伝えました。

続いて大黒さんは市の中心部にある広場でライブを開き、およそ2000人を前に自身のヒット曲「ら・ら・ら」など9曲を披露しました。

集まった人たちは手拍子でリズムをとったり、歌ったりしながら大黒さんの力強い歌声に聞き入っていました。

輪島市の自宅が全壊して避難生活をしているという50代の女性は「大黒さんの歌を聴いたら自然と涙がこぼれてしまいました。元気をもらいました」と話していました。

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Saturday, May 18, 2024

能登半島地震の被災者に 手作りの布団を贈る取り組み 名古屋|NHK 東海のニュース - nhk.or.jp

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能登半島地震で被災した人たちのために手作りの布団を贈ろうという取り組みが、名古屋で行われています。

これは、名古屋に本部を置く布団職人の団体「全国寝具技能士会連合会」が行っています。
能登半島地震の被災地で布団が足りていないという声が寄せられたことなどから企画したということで、19日は名古屋市の愛知県製綿センターに愛知、岐阜、三重、滋賀の4県から「寝具製作技能士」という資格をもつ20人の職人が集まりました。
今回製作するのは、手入れをすれば数十年使えるという木綿の手作りの布団です。
職人たちは、布に綿を詰め込み1枚1枚丁寧に手縫いして製作していきました。
この団体では、敷き布団と掛け布団のセット75組を作り、今月28日に石川県穴水町の役場に直接届けて仮設住宅などで使ってもらうということです。
「全国寝具技能士会連合会」の丹羽正行会長は「大変な避難生活のなか、布団でぐっすり休んであしたの活力にしてほしいです」と話しています。

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Friday, May 17, 2024

災害時の被災者への傾聴「そばにいることが大事」 岡谷市でボランティア研修会|信濃毎日新聞デジタル 信州・長野県 ... - 信濃毎日新聞デジタル

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 県内の傾聴ボランティア団体でつくる県傾聴ボランティア連絡協議会は17日、災害の被災者傾聴について考える研修会を岡谷市内で開いた。被災地に赴いて傾聴活動をする会員もおり、能登半島地震があったことから今回のテーマを設定。県内各地から会員約70人が参加し、被災者への接し方を考えた。

 東日本大震災発生約…

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[新潟地震60年]2日間駆け回った"焼け野原"で捉えた被災者の苦悩…ピュリツァー賞カメラマン沢田教一の写真30枚 ... - 新潟日報デジタルプラス

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 元日に能登半島地震に見舞われた2024年は、新潟地震から60年、7・13水害、中越地震から20年の節目でもあります。新潟日報社では当時の被災状況や復興への思い、その後の防災・減災の取り組みを伝え、頻発する災害に向き合う記事を展開していきます。

×    ×

 ベトナム戦争の写真でピュリツァー賞を受賞したカメラマン沢田教一(青森市出身・1936〜70年)が戦地に向かう前年の1964年、新潟地震1964年6月16日午後1時ごろに発生した地震。新潟県沖から山形県沖に広がる断層が引き起こした。震源は粟島付近で、マグニチュードは7・5。新潟県内の最大震度は、当時の観測方法で震度5だった。新潟県の資料によると、県内の死者が14人、負傷者は316人。新潟市では液状化現象とみられる被害で県営アパートが倒壊し、完成したばかりの昭和大橋が崩落した。製油所の石油タンクで起きた火災が約2週間にわたって続いた。の際に新潟市内で撮った30枚の写真が見つかった。写真を保管している東奥日報社(青森市)から連絡を受け、新潟日報社が5月17日までに撮影場所などを調査した。萬代橋周辺に避難した被災者や壊れた建物が写っており、すでに写真展などで公開されたものも含むが、関係者は「ほとんどが知られていない貴重な写真」とみている。

 これらは沢田の妻の...

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車支援、被災者再建の一歩 能登半島地震で無償貸与 移動に不可欠、住民笑顔(共同通信)|熊本日日新聞社 - 熊本日日新聞

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「KUMANICHI レコメンド」は、熊本大学大学院の有次正義教授の研究室(以下、熊大有次研)が研究・開発中の記事推薦システムです。単語の類似性だけでなく、文脈の言葉の使われ方などから、より人間の思考に近いメカニズムのシステムを目指しています。

熊本日日新聞社はシステムの検証の場として熊日電子版を提供しています。本システムは研究中のため、関係のない記事が掲出されこともあります。あらかじめご了承ください。リンク先はすべて熊日電子版内のコンテンツです。

本システムは「匿名加工情報」を活用して開発されており、あなたの興味・関心を推測してコンテンツを提示しています。匿名加工情報は、氏名や住所などを削除し、ご本人が特定されないよう法令で定める基準に従い加工した情報です。詳しくは 「匿名加工情報の公表について」のページ をご覧ください。

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車支援、被災者再建の一歩 能登半島地震で無償貸与 移動に不可欠、住民笑顔 - 沖縄タイムス

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 被災者に無償で貸し出す車の説明をする日本カーシェアリング協会のスタッフ(左)=1月、石川県七尾市(同協会提供)

 被災者に無償で貸し出す車の説明をする日本カーシェアリング協会のスタッフ(左)=1月、石川県七尾市(同協会提供)

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2024年5月17日 9:50有料

 能登半島地震では、家屋の倒壊や津波、火災などにより、生活に不可欠な車が多数失われた。寄付で集めた中古車を、無償で被災者に貸し出す一般社団法人「日本カーシェアリング協会」(宮城県石巻市)の利用件数は、...

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Thursday, May 16, 2024

「地震後に体調悪化」は3割 被災者対象のアンケート 新潟市 - 毎日新聞

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能登半島地震の影響で液状化してひび割れしたままの道路=新潟市西区で2024年4月15日午後4時47分、神崎修一撮影 拡大
能登半島地震の影響で液状化してひび割れしたままの道路=新潟市西区で2024年4月15日午後4時47分、神崎修一撮影

 新潟市は15日開いた能登半島地震の復旧・復興推進本部会議で、被災者を対象に実施したアンケート結果を公表した。被災後の健康状態について、約3割の被災者が地震後に体調が悪化したと回答したと報告した。

 アンケートは4月27、30の両日、市が西区内で開催した液状化対策に関する市民向け説明会の出席者を対象に実施。健康状態や住宅再建への考えを質問し、170件の回答を得た。

 健康状態についての問いでは、「問題はない」「持病があったが変わりない」の回答が合わせて6割超だった一方、「地震後に体調が悪くなった」が20%、「地震前から持病があり悪化した」が8%で、体調の変化を訴える声が全体で約3割に上った。

新潟市が開いた液状化対策に関する市民向け説明会であいさつする中原八一市長=新潟市西区で2024年4月27日午前10時2分、神崎修一撮影 拡大
新潟市が開いた液状化対策に関する市民向け説明会であいさつする中原八一市長=新潟市西区で2024年4月27日午前10時2分、神崎修一撮影

 中原八一市長は会議終了後「地震後に不調となった被災者がいることを深刻に受け止めている。市として体制を組み、相談などで対応していきたい」と述べた。

 住宅被害については、「半壊」が46%、「大規模半壊」が27%と回答。半壊以上が7割超に上った。住宅の応急修理の申請については、「検討中」と「未定」の回答が合わせて約5割。費用負担の大きさなどを理由に挙げている。

 また市は、地震後に亡くなった市民の遺族から災害関連死の可能性があると相談があったと明らかにした。関連死の相談は市では2人目。今後設置する審査委員会で該当するか判断する。【神崎修一】

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